「父ちゃん父ちゃん、今日は『俳句の日』だから一句詠んでおくれよう❗」
「なんだなんだ、いきなり…」
「お題は『夏』にしよう❗いいかえ?」
「母ちゃん、朝っぱらからいきなり無茶振りしないでくれよう❗」
「なんだ…思い浮かばないのかえ?」
「な、なんだと?よし、見てろ❗」
まったく母ちゃん節は朝から
全開べす。

北信濃
旅路彩る
みずかがみ
「ふん、口ほどにもない❗」
「じゃあ母ちゃんも詠んでみろよ❗」
「いいかえ?お手本だよ🎵」
潮風が
西日に染まりし
顔撫でる
越の旅路の
思ひ出過る
「……」
「父ちゃんの句を上回る出来映えだよう🎵」
「母ちゃん…それは俳句じゃなくて短歌だ」
「負け惜しみを言うもんじゃないよう🎵」
「決して外で『一句できた❗』なんて言うんじゃないぞ」
「そんなことしないよう❗一筆箋に認めて駅の投句函に入れるんだよう🎵」

今の気持ちを俳句で綴ってみよう!
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