かえる触ったことある?

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 今は触る機会はあまりありませんが、子供の頃はよく捕まえたものでした。
 蛙の大合唱が煩くてなかなか寝つけなかった少年時代…。
 この煩さに懐かしささえ覚えるのは都会に住んで長いからなのか、それとも人生の折り返し点を過ぎた年齢から去来するものなのか…。

 誰ひとりいない畦道を歩く私の足音が近づいて、「蛙飛び込む水の音」さえ懐かしい…。

 やってきた列車と競争するように駆けて私を追い抜いていった少年の私が振り向いて笑っている…。