懐かしのヘッドマークも並んでいました。
碓氷峠を含めて信越本線には所縁のないものがほとんどです。「リゾート信越」という臨時列車があったのかな?
「出雲」は現在の「サンライズ出雲」の前身、「さくら」は東京~長崎・佐世保を結んでいた寝台特急列車としての列車名でしたが、もともとは「富士」とともに戦前の特急列車にルーツは遡ります。
「ゆうづる」は常磐線経由で上野~青森間を結んだ寝台特急列車でした。

「はくたか」のヘッドマークはこの列車が在来線特急時代には存在しませんでした。上越線経由で上野~金沢間を結んでいた電車特急時代にはこの図柄のイラストマークを掲げて走っていましたが、機関車牽引列車ではなかったから、この丸型ヘッドマークは存在しませんでした。

私は原作の漫画を読んだことがないし、アニメも見たことがないけれど、これは人気アニメのものだということくらいはわかります。
私に残っているこのヘッドマークの印象は漫画より高校生の時だったか、当時の国鉄と旅行会社がタイアップして運転された「ミステリー列車」に掲げられたということです。
確か、この手の企画は初めてだったと思うのですが、事前に行先や運転経路は一切公表されず、ツアーに参加した乗客はどこを通ってどこへ向かうかということはすべての行程が終わらないとわからないという趣向で、当時は新聞も取り上げるほど話題になったものです。
記憶が曖昧なのですが、東京の品川駅をスタートして山手貨物線(現在は湘南新宿ラインや埼京線の列車が走っています)などを通って東北本線に入って北上して宇都宮の先の宝積寺駅から烏山線に入って烏山駅まで行って戻ってくるというルートだったと思います。
現在は湘南新宿ラインや成田エクスプレスなどの列車が頻繁に駆け抜ける山手貨物線ですが、当時は旅客列車が通ることはなくて、それだけでもサプライズで、当時の国鉄としては破格のサービスだったと言えるでしょう。

「はくつる」「ゆうづる」…歌謡曲「津軽海峡冬景色」の一節、「上野発の夜行列車降りたときから青森駅は雪の中…」というのも昔ばなしとなってしまいました。