110番したことある?
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滅多にするものではありませんが…。
一番最近(といっても20年近くも前のことですが…)ではトラックドライバーとして現役だった頃の話です。
明け方の東名高速を京都へ向けて大型トラックを走らせていたときのことです。外はまだ暗く、霧雨が降っていました。
御殿場を通過して少し走ったところで私のトラックを追い越していった大型トラックがなぜか追い越しを終えても走行車線に戻らずにそのまま追い越し車線を走り続けていったかと思うといきなり何か光るものが上に跳ね上がったように見えたので
(事故だ!)
と直感し、ハイビームにしてハザードを点滅させて速度を落としたところ、その大型トラックがフラフラと私の前を横切るようにして路肩へ…。
追い越し車線では乗用車のドライバーが助手席側から女性を抱き抱えるようにして避難しようとしていました。
手前で止まれれば、ハイビームで照らした状態にできたのですが、止まりきれずに避けるのが精一杯で、現場の先で路肩に停止しました。
至近の場所に非常電話が無かったので携帯電話で110番通報したのですが、その直後に追い越し車線に止まったままになっていた乗用車にトレーラーが追突して乗用車は完全に大敗してしまいました。中の人は前述のように避難していたのは幸いでした。
やがて高速警察隊のパトカーなどが到着して事故見分が始まりました。
私は事故に幸い巻き込まれることはなく、警察官から「万が一のために連絡先を教えてください」と言われて連絡先を伝えてほどなく解放されました。
あのとき、私の前方には走行していた車両はなかったのに私を追い越していったトラックが乗用車に追突したということは、おそらく単独事故を起こして止まっていた乗用車にそのトラックは追突してしまったのではないかと思われます。
黒い車は夜間は本当に発見が遅れます。路面が湿潤状態だとなおさらです。
茨城県ひたちなか市のひたち海浜公園の向かいにある「自動車安全運転センター中央安全運転研修所」という素晴らしい施設があり、私も会社の業務の一環で3泊4日で大型トラック部門の研修を受けたことがあります。
普段、公道では「絶対にやってはならない」運転を敢えて行うことで自身の運動能力や視力、判断力の限界を知ることにより安全運転への意識を改めて高めるにはとても素晴らしい施設で、それだけに料金も高額なのは仕方ありません。全国の警察や消防などの緊急自動車関係も研修に来ているほどで、東京ドーム5個分の広大なコースはひたち海浜公園の観覧車から垣間見ることができます。
夜間研修ではライトの光が明るい色ほど反射して黒などの色の濃いものは光を吸収してしまうので見えない(発見が遅れる)ことなどを体感する研修もありますが、前述の事故などはその典型的な例といえます。
このような研修施設は全国に数ヶ所ありますが、これほどの施設と面積を兼ね備えているのは世界でもトップクラスであり、海外からも視察に来ているとのことです。
さて、110番よりはこちらの110の方が私にとってはいいですね…。

JR東日本・110系気動車