このシリーズは今回で最終回となります。

 松本駅からの乗車はあっという間に感じられました。終点の長野駅に到着します。

 デビューしてから20年以上経過している383系ながら乗車したのは今回が初めて…せっかくだから下り方先頭車のパノラマグリーン車の最前列の指定席券を購入して乗車したのですが、急な曲線が多い篠ノ井線の前面展望はなかなか楽しいものでした。
 車両の経年を考えると、そろそろ新型車両の導入が発表されても不思議ではありません。
 また、普段はJR東日本の列車に乗車する機会は多いけれど、JR東海持ちの列車にはなかなか乗車機会がありません。
 東京からだといつも北陸新幹線でやってくる見慣れた長野駅ですが、在来線でやってきたのは久しぶりのことです。新幹線開業前は息子が幼かったこともあり、いつも自家用車でやって来ていたので、かつての信越本線の列車で長野駅を通っていた頃が懐かしく思い出されました。
 現在でこそ振子式車両はJR北海道JR西日本JR四国でも活躍していますが、初めて運転が始まったのは国鉄時代の中央西線・篠ノ井線電化完成によりそれまで181系特急型気動車(ディーゼルカー)で運転されていた特急「しなの」381系特急型直流電車が初めて導入され、のちに紀勢本線電化により天王寺と和歌山県の新宮を結ぶ特急「くろしお」や伯備線電化により電車化された岡山~出雲市間の特急「やくも」にも導入されました。
「しなの」や「くろしお」からは既に撤退した381系ですが、「やくも」では現在も活躍しています。

 山岳地帯が国土の大部分を占め、急な曲線や急勾配が多いわが国の鉄道…標準軌の新幹線は別として狭軌の在来線での高速走行を実現するために国鉄はさまざまな試験を行い、振子車として591系試験車両が製造され、東北本線や信越本線などで試験が重ねられて381系の開発に発展しました。

 JR東日本でも中央東線の特急「スーパーあずさ」としてE351系が走っていましたが、E353系は振子式ではなく大雑把に言えば空気ばねの空気排出により曲線通過時に車体傾斜を調整して曲線を高速走行するもの…とはいえ、振子式の元祖である381系以来開発され続けてきた技術の向上が新技術とさらなる高性能化に結びついているわけです。


 終点の長野駅7番線ホームにて。下車して列車を撮影しようと回り込んだら「回送」表示に変わっていました。

 今回乗車したのはJR東海・神領電車区A3編成のクロ383-3でした。

 長野駅はJR東日本エリアですが、鉄道会社云々は別としてこのあたりの風景の中をステンレス車体でJR東海のコーポレートカラーであるオレンジ帯の車両が走っている光景はどうも違和感を感じてしまい、個人的にはもう少し沿線風景に考慮したカラーデザインにしてほしいと、JR東海のセンスを内心苦々しく思っています(あくまで個人的感想です)。
 しかし、初めて(本当に今更ながら…なのですが)乗車した383系、しかも前面展望を楽しめたのはこの列車のカラーデザインへの個人的不満を忘れさせるほど年甲斐もなくワクワクさせるほどで、このパノラマグリーン車は次世代の新型車両にも継承されてほしいとも思いました。
 これは機会を設けてぜひとも名古屋~長野までの全区間をクロ383の最前列席に乗車しなくてはならないなと思いました。

 同じホームの反対側6番線には名古屋行上り列車の特急「(ワイドビュー)しなの18号」が発車時刻を待っていました。

 5番線には山スカ色を纏ったしなの鉄道の115系S26編成がいました。
 国鉄時代からJR東日本となって最初の頃は中央東線を走っていたこのカラー…一部の列車は篠ノ井線を経由して長野駅にも姿を見せていました。本数はわずかでしたが、上野駅や高崎駅方面からの信越本線の列車が多かったなかで新宿駅から中央本線・篠ノ井線経由で長野駅までやってくる115系はこのカラーでした。


 帰りは北陸新幹線で上野駅へと戻りました。

「あさま624号」。データイムは各駅に停車する列車が多い「あさま」ですが、朝夕の列車や臨時列車には上越新幹線内の熊谷や本庄早稲田を通過する列車も存在します。この列車も安中榛名・本庄早稲田・熊谷は通過します。
 画像はグランクラスの12号車ですが、もちろん乗車しません(笑)。予算オーバーです。

 編成はF27編成でした。


 長野駅MIDORIに入っている二葉堂で売られているBENI-BENIアップルカスタードパイを買うのを忘れてはいけません。
 長野駅を通っていたことが母ちゃんの検閲でバレてしまうと、手ぶらで帰宅したとなると母ちゃんの逆鱗に触れてしまいますからね注意


おすすめの鍋レシピ教えて!

▼本日限定!ブログスタンプ

あなたもスタンプをGETしよう


 鍋は和風が一番❗