聖高原駅で運転停車です。
 乗車した特急「(ワイドビュー)しなの11号」は松本~篠ノ井間での停車駅はありませんが、篠ノ井線が単線であるため上り列車とのすれ違いのためにこの聖高原駅で運転停車(乗降の扱いを行わない通過駅扱い)します。

 やってきた列車は長野発名古屋行の特急「(ワイドビュー)しなの16号」です。
「(ワイドビュー)しなの」は通常では長野方に連結される基本編成6両+名古屋方に連結される付属編成2両の8両編成で運転され、基本編成の長野方が1号車のパノラマ型グリーン車、そして2号車・3号車・4号車…となるのですが、名古屋方を向く6号車と付属編成の長野方7号車、名古屋方8号車は貫通型となっています。


 この聖高原駅…かなり以前は「麻績(おみ)」という駅名で、難読駅のひとつでした。私が中学生の頃に現在の駅名に変わったと記憶しています。いずれにしても駅名が変わってから40年以上は経過しています。

 対向列車が通過してこちらの列車も再び動き出しました。
 冠着駅を通過して下り勾配となって連続する曲線を高速で駆ける列車の前面展望は振子式車両ならではかもしれません。
 トンネルを抜けると「日本三大車窓」に数えられる夜景とスイッチバックで有名な姨捨駅を通過します。
 右手にスイッチバック時の引き込み線が見えてくるとここを通過する「(ワイドビュー)しなの」は進行方向左上に分岐する姨捨駅を横目に本線を走り抜けます。左上には姨捨駅に停車中のE127系普通列車が見えます。


 姨捨駅は昼間なら眼下に広がる千曲市街と千曲川が眺望でき、夜はこの市街地の夜景が美しく広がります。長野自動車道の姨捨SA付近でもその美しい夜景が車窓を彩ります。
 ここからさらに勾配を駆け下りて列車は善光寺平へと向かいます。