寝台列車乗ったことある?

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 寝台列車は憧れでした。
 小学生時代を過ごした広島県福山市…山陽本線を通る寝台列車は深夜から未明にかけてだったから普段は見ることはできませんでしたが、通学路にあった踏切でダイヤが大きく乱れていたときには見かけることがありました。風格を感じていました。
 あの時代に毎朝見ることができたのは西鹿児島発京都行の「月光型」581系「寝台電車」による特急「きりしま」でした。
 現在でも覚えているのですが、通学する時間にたまたま上下列車が多く通過していて、80系電車による普通列車が上下あって、その他に岡山発下関行の153系急行「山陽1号」、前述の「きりしま」…。
 そしてダイヤが大きく乱れたときなどは東京と博多を結んでいた「あさかぜ」や関西と九州を結んでいた「あかつき」などがネイビーブルーと白帯の車体が誇らしげな20系客車で目の前を通過して、それこそ山陽本線の黄金時代の光景が通学のときに繰り広げられていたのでした。

 上野~札幌間を結んでいた「北斗星」
 既に九州方面への東海道・山陽ブルトレは衰退への道を辿っていましたが、青函トンネル開業により設定された豪華編成の寝台特急は「北斗星」や大阪から日本海縦貫線を札幌へ向かう「トワイライトエクスプレス」、そして上野発着では「カシオペア」なども設定されました。しかし、北海道新幹線開業により廃止…。現在でも残る一般の寝台列車は東京から高松・出雲市を結ぶ「サンライズ瀬戸・出雲」のみとなってしまいました。



 国鉄分割民営化から既に30年以上が経過、新幹線網の拡充などによりとんでもなく離れた車両基地に所属する車両と、それを示す電報略号の表記も見られなくなりました。



 ほんの数年前まで上野駅界隈で当たり前に見かけていた新鋭のEF510型500.番台電気機関車。
 青い車体の「北斗星」牽引機・シルバー塗装とされた「カシオペア」牽引機ともにJR東日本からJR貨物に移籍して田端から富山へ所属を変えて一般機に混じって日本海縦貫線のコンテナ列車牽引でロングランをこなしています。

 動画は「カシオペア」牽引機時代の名残を残すシルバー車体のEF510型電気機関車によるコンテナ貨物列車。信越本線・鯨波~青海川にて。
 残念ながら「カシオペア」時代のカラフルなラインや「北斗星」牽引機の星マークは剥がされてしまって寂しい姿ですが、最初から富山に配置されている赤い車体の一般機の中にあってその出自を主張するかのように塗り替えられることなく活躍する姿にかつての豪華寝台列車牽引機としての誇りを見せつけられているかのようです。