群馬県桐生市の桐生駅と栃木県日光市の間藤駅を結ぶ第三セクターわたらせ渓谷鐵道
 昨年の春に訪れたときのことを振り返ります。
 渡良瀬川上流部の渓谷に沿って走る列車の車窓は四季折々の美しさに溢れています。
 この動画を撮影したときは春でしたが、残念ながら曇り空でした。

 相老駅にて。
 このときは東京の北千住駅から東武鉄道の特急「りょうもう」で相老駅まで来てわ鐵に乗り換えました。

 大間々駅にて。
 大間々町は現在は群馬県みどり市。
 大間々駅にはわ鐵の本社と車両基地があります。
 トロッコ列車牽引機のDE10型電気機関車。

 大間々駅外観。
 わ鐵は国有化されることを前提に足尾鉄道として開業し、のちに国有化されて国鉄足尾線、そして国鉄分割民営化によりJR東日本に継承されますが、国鉄時代から廃止対象路線となっており、一旦廃止されて第三セクターわたらせ渓谷鐵道として生まれ変わりました。
 足尾鉱山全盛期には多くの利用客で賑わっていたようですが、閉山後は廃れてしまいました。
 そのおかげといっては語弊がありますが、開業当時からの古い駅舎が残る駅が多く、駅舎巡りも楽しい路線です。
 沿線は花が咲き誇っていました。晴れていれば最高だったのに残念です。
 かつて足尾鉱毒事件があったとは思えないような美しい渓谷に沿って列車は走ります。
 終点の間藤駅には何もありません。
 多くの乗客は手前の通洞駅で下車して足尾鉱山観光へと向かいます。
 このときの列車の運転士さんは親切な方で、復路の列車では沢入駅を出てから草木トンネルまでの前面展望を運転士さんの気が散らないように私の姿が見えないように後方からそっと撮影しようとスマホを構えていたのですが、「どうぞどうぞ。もっと前に出て撮影していただいても大丈夫ですよ」と仰ってくださいました。
 近年、自称「撮り鉄」と名乗る一部の人のマナーの悪さや非常識な行為が社会問題となっており、私も鉄道会社や一般の利用客の方々の迷惑にならないよう気をつけていますし、駅など公衆の場ではもちろんスマホなどで軽微な撮影にとどめるようにしています。
 車で訪れたときなども近隣の公共施設の駐車場に許可を得て駐車して撮影場所に歩いて行ったり、国道のパーキングエリア(もしもしピットなど)に駐車して行ったりしています。
 わ鐵のような地方私鉄のワンマン運転の車両で乗務員室との仕切りがない車両では乗務員の方の業務の邪魔にならないようことさら気を使いますが、こちらが気をつけて行動していると前述したように親切な言葉をかけてくださる方もいらっしゃいます。
 トラブルにならないように気を配ってお互いが気持ちよくなるような配慮を忘れないようにしたいものですね。