数年前に夫婦で久しぶりに行ってきた群馬県館林市の茂林寺を振り返ります。


 東武鉄道伊勢崎線の列車に乗ってやってきたのは茂林寺前駅。
 茂林寺といえば昔ばなしの「ぶんぷく茶釜」の舞台と伝わるお寺で、本堂に隣接する展示コーナーには分福茶釜と伝えられる茶釜が展示されています。但し、撮影禁止です。


 駅から山門までの道路脇には「ぶんぷく茶釜」の物語を描いた看板が紙芝居のように数十メートルおきに設置されていますので、これを読みながら歩くのも童心に返ったようで楽しいものです。


 途中にあるうどん屋さん。

 シルクを練り込んだうどん。お茶は桑の葉茶という拘りです。

 鯰の天ぷらを久しぶりに食べました。
 鯰の天ぷらは埼玉県や群馬県の利根川中流域にある和食のお店では比較的出逢うことのできるメニューで、私の好物であります。
 息子がまだヨチヨチ歩きだった頃に長瀞にドライブに行った帰りに夜になったので熊谷だったか行田だったか忘れましたが、蕎麦屋さんで食べた鯰の天ぷらはふっくらして美味しかったのを今でも覚えています。もう25年ほど前だったかな…。


 茂林寺は古くて、本堂の廊下を歩くとミシミシ音がして古さを感じます。本当に夜になると茶釜に化けていた狸が出てきそうな雰囲気です。
 失礼ながら…この傷み具合だからこそ「ぶんぷく茶釜のお寺」を実感できるのであります。
 館林市といえば関東平野の内陸部にあって夏は暑く、冬は空っ風がきつい土地ですから周囲は里山らしきものもないところです。これが里山に囲まれているような立地であればもっと雰囲気が出るのでしょうが…。

 山門を入ると狸さんたちが両側に並んでお出迎えをしてくれます。

 しばらく行っていませんが、コロナが収束して春から初夏の花が美しく境内に彩りを添える頃に再訪してみたいと思います。


 追記

 ここに母ちゃんを引率して行ったわけですが、その時「父ちゃん父ちゃん❗凄いよう❗」と、私に言った母ちゃん語録があるのですが、さすがにその模様は記事にできないのでご想像にお任せすることとします。