二本木駅は現在も残るスイッチバック駅です。
信越本線のうち高崎~直江津間の本州を横断する「信越山線」は山岳地帯を通るためかつてスイッチバック式の駅がいくつか存在しました。
しかし、それらのほとんどは国鉄時代のうちに駅の場所を移転させたりしてスイッチバックは廃止されました。
しかし、新潟県上越市の二本木駅は隣接する日本曹達二本木工場への貨物輸送が残っていたことなどもあってスイッチバック式が現在も続いている駅です(現在は貨物輸送は廃止)。
2015年2月…前回までの記事のこのシリーズの冒頭で述べたように北陸新幹線金沢開業を目前に控えて信越本線の長野~直江津間の第三セクター化と特急型車両で運転されていた普通列車「妙高」と快速列車「くびき野」の廃止も決まって現役の国鉄型特急車両189系や485系にもお別れの乗車をするためにやってきました。
長野駅から乗車した「妙高1号」。
かつて特急「あさま」として信越本線の顔役的な存在だった189系ですが、北陸新幹線が長野まで開業して「あさま」をはじめとする上野駅発着の信越本線の特急列車が廃止、余剰となった車両が一部は廃車されたほか、多くの車両が新製配置以来住み慣れた長野から大宮・松本・幕張・田町・小山などに転属し、長野に残った車両も特急運用を失って新幹線とのリレー列車的な役割の「妙高」として地味に走り続けていました(一時的に特急「みのり」として長野~新潟間の運用に就いたことはありました)。
特急時代の189系はスイッチバック式の二本木駅には一瞥もくれることなく通過していたのですが、普通列車の運用になってからは二本木駅にも丁寧にスイッチバックで停車するようになりました。
速度を落として二本木駅に向かいます。
進行方向右側に見える雪囲い的な建造物はスイッチバックのための引き込み線にあり、文化財として価値あるものです。
右手に見えてくるのがスイッチバック線で、直江津方面への下り普通列車は一旦直進して二本木駅に進入して客扱いをしてから発車すると後退してこのスイッチバック線に入り、再び前進して最初の動画の終わりの方に写っている右へ分岐する本線へと入って直江津方面に走り去ります。
上り列車はその逆で、本線から一旦スイッチバック線に入り、後退して二本木駅に進入して客扱いをし、再び前進して本線を妙高高原方面に向かっていきます。
ダイヤによってはスイッチバックして二本木駅に到着する上り列車と直進して二本木駅にそのまま到着する下り列車が並走するシーンを見られます。
二本木駅に到着です。
ここから後退してスイッチバック線へと入っていきます。
ちなみに普通列車なのに「妙高」という愛称が付けられていたのは、指定席が連結されており、指定席券販売の都合上だったのだと思います。。
続きは次回へ…。
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近所にはないなぁ…。