少し前にえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインの旧関山駅のスイッチバック跡のことを記事にしたことがありました。

現在の関山駅はこの画像を撮影している場所の背後にあるのですが、旧関山駅はこの画像の左奥にありました。
画像右奥の本線からやってきた上り列車は現在の関山駅がある辺りで一旦停車した後に向きを変えて分岐器(ポイント)を渡って左奥へ進んで関山駅に停車して再び向きを戻して発車して長野方面へと進んでいました。下り列車はその逆で、左側の線路を進んでそのまま関山駅に到着してから向きを変えて戻ってきて右側の線路へ渡って停車、そして向きを戻して右奥の本線に入って直江津方面へと進んだわけです。
国鉄時代に旧関山駅とこの場所におけるスイッチバックは廃止され、信越本線に残るスイッチバックは隣の二本木駅だけとなって、JR東日本を経て北陸新幹線金沢開業時に第三セクター化されて現在に至っています。
二本木駅も貨物取扱が廃止されて貨物列車の乗り入れも無くなってしまった現在ではスイッチバック駅である必要もないので移転して新しい駅を作れば長い目で見れば効率的なのでしょうが、駅舎や関連施設の文化遺産としての価値を考えれば永久に現行のままであってほしいと願うのはファンとしての正直な気持ちです。

二本木駅でのスイッチバック風景。
さて、関山駅から二本木駅方向に少し歩いたところにある歩行者専用の跨線橋から冒頭の画像を撮影したのですが、その跨線橋は雪国ならではのものでありました。

融雪パイプが設置されていて水が流れるようになっています。
自転車を押して渡れるようになっているのはいいのですが、この階段は結構急なので自転車を押して渡るのは力が必要だと思います。
雪国ではではこの融雪パイプに使用する水は地下水を利用しているので地盤沈下などが問題になって近年ではこれを廃止してヒーターパイプを埋設して融雪対策としているところもあり、隣の長野県側ではそのようなところもあって流水式の融雪パイプを埋めた跡が見られるところもあります。
豪雪地帯では水を流して道路の雪を融かしているところが多いので路面が錆色に染まっているところが多く、とくに新潟県では至るところでそれが見られます。雪が少ない地方の人が観光などで訪れると少なからずカルチャーショックを受ける光景かもしれませんね。
どちらかといえば焼き餃子かな…。