2017年2月に夫婦で秋田県を旅したときの振り返り記事の続きです。
盛岡駅までの東北新幹線での瞬く間に流れ去る車窓の風景から一転、「はやぶさ」との切り離し作業を終えた「こまち」は在来線の田沢湖線へと入って秋田新幹線区間である秋田駅までの田沢湖線~奥羽本線を進んで車窓はゆっくりと流れていきます。
雪景色の中、田沢湖線は単線なのと奥羽山脈の山間部へと入っていくので、東北新幹線を国内最高速度で駆け抜けてきた列車と同じ列車とは思えないのんびりとした走りに変わります。
東京と秋田を結ぶ交通手段としては羽田空港から秋田空港までを航空機で移動する方が早いけれど、自宅から羽田空港までの乗り換えの多さと秋田市中心部から離れた秋田空港からの市街地までの所要時分を考えると、私には上野駅から新幹線で乗り換えなしで行ける新幹線の方が便利なのです。
もし秋田新幹線がフル規格新幹線だったら航空機はかなり苦戦を強いられていたことでしょう。
金沢まで全線フル規格である北陸新幹線によってそれまで割引サービスが皆無と言われたドル箱路線の羽田~小松の航空路線が安穏としていられなくなったのと同様に…。