5年前の徘徊の振り返り…まだ続きます。
新井駅から乗車した快速列車「くびき野3号」は直江津駅までの各駅には停車するのですが、ファンの間では通称・信越(海)線と呼ばれる日本海縦貫線に入ると485系特急型電車の威力を発揮して俊足ぶりを見せつけてくれます。
もちろん北陸本線同様に日本海縦貫線の一部として高規格路線としての環境があるにしても、さすがはかつて東北特急や北陸特急として長駆駆け回っていただけのことがあると思わせてくれます。
この日の旅の車窓は上野駅から長野駅までの新幹線の車窓では関東平野から抜けて軽井沢付近からは雪景色となり、長野駅では小雪舞う空模様、信越本線に乗り換えて北長野駅付近からは積雪も増え、豊野駅から北上する間にどんどん雪は深くなり、牟礼を出て古間、黒姫、妙高高原、関山と、積雪はピーク…まさにわが国有数の豪雪地帯らしい景色でしたが、頸城平野(高田平野)まで来ると積雪は少なくなって直江津駅からの日本海沿岸ではほとんど積雪は見られませんでした(このシリーズの前回までの動画をご覧いただければお分かりかと思います)。
信越本線は群馬県の高崎駅から碓氷峠を越えて長野県に入って長野駅を経由して新潟県の直江津駅で日本海側に出て長岡駅を通って新潟駅へと至る路線ですが、上越線が開業してからは上野駅からこのルートで新潟駅へ直通する列車は姿を消していきました。
大きく分けると上野~長野~直江津(その先は北陸本線に入って金沢方面へ)と直江津~長岡~新潟という系統に二分されていました。
車窓も山岳地帯や高原地帯を通る高崎~直江津間の信越(山線)と日本海沿岸や越後の田園風景を通る直江津~新潟間とは同じ信越本線ながら対照的な路線でした。
また、首都圏と長野県の東信・北信地域、新潟県上越地域、北陸地方を結ぶ性格が強かった山線と関西方面から北陸地方を通って新潟や東北地方の日本海側を結ぶ日本海縦貫線の一部としての性格が強かった海線とは運転系統も趣味的には面白い路線でした。
今回は鯨波駅を通過して再び内陸部へと入ってゆく前の車窓をアップしたものをリブログしてあり、次回は上越線と合流する宮内駅から長岡駅までの様子をリブログしたいと思います。