前回の記事では列車番号についてアップしましたが、今回は起点となるターミナル駅を毎時ジャストで出発する「数自慢」の特急列車の話です。
昭和40年代後半の話になりますが、当時の新幹線は東京から西へ向かう東海道新幹線が新大阪まで、その先は山陽新幹線が岡山まで延伸されていた頃です。
全国的に見れば特急列車はまだ贅沢な乗り物でそれを補完する急行列車が多く運転されていて、むしろそちらが庶民の足でした。
国鉄では昭和30年代の半ばから特急列車網を拡充する施策を取っていましたが、当時の特急列車は全車指定席、停車駅もかなり絞られていました。
昭和40年代後半になると特急列車の本数もかなり増やされて自由席が設定された「エル特急」というのが設定され、「数自慢・キッカリ発車」のキャッチフレーズで森繁久彌さんを起用したテレビコマーシャルも放映されて、私と同年代以上の方は記憶にあるのではないでしょうか?
キッカリ発車といっても毎時ジャスト発とか毎時30分発といったわかりやすい時刻に始発駅を発車する列車は限られていて、その他の多くのエル特急はそうではなかったのですが、それでも1時間おきの発車というようにネットワークが形成されました。
現在の新幹線・在来線特急列車で毎時ジャスト発を割り当てられている列車を時刻表で探してみました。

東海道新幹線は山陽新幹線直通の一番列車である「のぞみ1号」が前記事で触れたように列車番号は「1A」で6時ジャスト発。
しかし、7時以降の毎時ジャスト発「のぞみ」は広島や博多へ向かう山陽新幹線直通ではなく新大阪止まりの東海道新幹線内のみの列車。名古屋や大阪へのビジネスマンにターゲットを絞ったかのような設定になっています。

そして、東北新幹線へ目を向けるとほぼ毎時ジャスト発となっているのは看板列車の「はやぶさ」ではなく、東北新幹線開業以来の「やまびこ」。
東京~大宮間で線路を共用する上越新幹線や北陸新幹線はおろか、最速列車の「はやぶさ」でさえ毎時ジャスト発の枠をもらえていません。
東北新幹線開業以来の伝統からなのかわかりませんが、わが国初の新幹線で「夢の超特急」と持て囃された東海道新幹線の現在の「ひかり」の凋落ぶりを見ると「やまびこ」は幸せな方かもしれません。

在来線では西日本エリアでは毎時ジャスト発としたネットワークダイヤとなっている列車は見当たらず、中部地方で名古屋から中央本線・篠ノ井線を通って長野までを結ぶ「しなの」がほぼ毎時ジャスト発で運転されています。

そして東日本エリアでは中央本線の「あずさ」が毎時ジャスト発、「かいじ」が毎時30分発で新宿駅を発車します。

意外なところでは成田エクスプレスの影に隠れて存在感が薄くなった印象の房総特急ですが、外房線の「わかしお」は東京駅京葉線ホームから毎時ジャスト発。
内房線の「さざなみ」は毎時30分発でしたが、かつては列車番号が「1M」から始まっていたのに現在では本数もかなり減り、運転区間も縮小されてしまいました。

常磐線の「ひたち」は上野駅を毎時ジャスト発、「ときわ」は毎時30分発です。上野東京ライン開業によりほとんどの列車が品川駅を始発としていますが、上野駅毎時ジャスト発の伝統はそのままに品川駅発をその15分前の毎時45分、毎時15分発となっています。
上野駅では東北本線や高崎線(上信越・羽越・北陸本線)の列車が東北・上越新幹線開業前にはひっきりなしに発着し、当時の毎時ジャスト発は仙台へ向かう「ひばり」がほぼ独占、わずかに15時発の青森行の「はつかり」が設定されていました。
東北・高崎線系統の列車と常磐線の列車は別々の線路を通るため、「ひばり」と「ひたち」による毎時ジャストの上野駅同時発車は当時の上野駅の風物詩でもありました。
新幹線開業後は信越本線の「あさま」「白山」が毎時ジャスト発と30分発の座に着き、「ひたち」との同時発車が見られましたが、これも北陸新幹線開業により姿を消しました。
現在も高崎線の特急列車では「草津」や「スワローあかぎ」が上野駅を毎時ジャスト発となっていますが本数が少ないことと、「ひたち」が上野東京ライン直通により高架ホームでの着発列車がほとんどとなってしまったため同時発車といっても離れたホームからの出発となってしまい、高架ホームからの線路と地平ホームからの線路が並行するまでは同時発車のシーンを見られなくなってしまいました。

JR北海道では札幌~旭川間の「ライラック」「カムイ」が札幌発毎時ジャストと30分発。こちらは列車によって毎時ジャスト発と30分発が分けられておらず、どちらの列車にも毎時ジャスト発と30分発が存在します。

外出を控えなくてはならず、旅行もままならないこの頃ですが、時刻表でも捲って空想の旅をしながら列車番号や出発時刻の法則でも見つけてみるというのも自宅で籠城状態における楽しみを見つけるうえで有効なのかもしれません。
食べてますよ~❗
やはり朝ごはんを食べないと1日頑張るエネルギーが足りません。忙しくて昼は抜きにすることはあっても朝ごはんはしっかり食べてから出勤です。
ところで納豆は寝る前に食べた方がいいと聞いたことがありますが、なぜか朝ごはんで食べたくなるのはどうしてだろう?
起きてすぐ食べるからというのではなく、深夜勤務帰りでも朝食べる方がなぜか美味しく感じるのです。

たら汁ごはん
もちろん東京にいてはこのような朝ごはんは冬でないと食べられません。というより材料がなかなか手に入りませんし、東京で食べられるお店は果たしてあるのでしょうか?
ちなみに冬になって東京でも鱈をまるごと1尾買えたときには自宅で作ります。
私の曾祖父が分家して富山から東京に出てこなければなぁ…。

スタミナ定食
こちらは長野の家に行くと時々行く定食屋さんのスタミナ定食。実はこのお店ではこれしか食べたことがないのですが、このメニューは好きです。
朝ごはんとしてはかなりのボリュームかもしれませんが、いやいや…朝はこのくらい食べて元気をつけないとね❗