鉄道車両というのはそれぞれの会社で自社発注した車両であれば形状をはじめさまざまな個性がありました。
最近では車両製造メーカーが集約されたことや部品の共通化などでそれぞれの鉄道会社独自の個性的な部分が薄れてきている傾向があります。
関東でいえば東急グループだった東急車輛製造がJR東日本グループの総合車両製作所に変わり、JR東日本の通勤型・近郊型車両と大手私鉄や都営地下鉄の車両のうちで東急車輛製造~総合車両製作所で製造された車両に部品などを共通化した兄弟車両的な形式が多く存在するようになりました。
それ以外の車両に目を向けても車内の内張りの処理や部品など製造メーカーがすぐにわかるような車両もあります。
どちらも製造メーカーは日立製作所。
この仕上げはすぐに日立製作所によるものとわかるものとなっています。
東葉高速鉄道2000系は相互乗り入れする東京メトロ東西線05系の最終バージョンである13次車と共通設計となっており、05系13次車もほぼ同じような車内構造となっています。
05系は製造期間が長く、初期のものから多くのバージョンが存在し、製造メーカーも東急車輛製造・近畿車輛・川崎重工・日本車輌製造など大手メーカーのほとんどが存在しますが、この13次車から後に登場した15000系は日立製作所に統一されているようです。最近の東京メトロの新型車両は路線別に製造メーカーもそれぞれ統一されている印象で、私が普段利用する日比谷線の13000系は近畿車輛に統一されています。
余談ながら、前述の東京メトロ東西線と相互直通乗り入れ運転されるJR東日本の中央総武線各駅停車のE231系800番台の製造メーカーは東急車輛製造と川崎重工ですが、内装処理や部品の形状が異なっているので趣味的に見てみるとちょっと楽しいものです。
最近では鉄道車両のデザインは鉄道会社の個性よりも製造メーカーで眺める時代になったのかもしれません。
そういえば昔の国鉄にも改造工事を施工する工場や所属する車両基地によって個性的なスタイルが見られましたね。長鉄デフとか門鉄デフとか…。
子供の特権を存分に生かしてお姉さんに甘えちゃいま~す🎵