桜にまつわる曲は多々あるかとは思いますが、桜が歌詞の前面に出過ぎている曲より、桜花が咲いている光景や風に花弁が舞っている様子が自然に脳裏に浮かんでいる曲が好きです。
桜に限らず、紅葉や雪など季節の事象はそれを匂わすように作られた歌詞が好きです。
調味料と同じで、あまり前面に出過ぎるより「隠し味」でありながら存在は主張するように…。
先日アップしたブログで東京の中野区役所の敷地で満開になっていた「プリンセス雅」(天皇陛下が皇太子時代に御成婚された記念に雅子妃殿下のお名前の字を付けて植樹されたものです)の画像。
例年だと桜花(はな)開く頃は関東以西であれば卒業など別れのときで、北陸・信越以北は新たな出発のとき….。
(親父は今年の桜花を見ることはできなかったなぁ…)
桜といえば花見など目を楽しませてくれる一方でどこか哀しい…。
もう10年以上も前のGWの頃の話ですが、勤務先の先輩が癌で亡くなったのだけれど、その一報が入ったときに休暇を取って長野の家にいた私は微風に舞う山桜の花弁を眺めつつ冥福を祈ったことがありました。
私にとって華やかに咲き誇る桜花は艶やかであり、哀しみもつまっているのです。