AIの立場から見れば、前に進む道しか術がないにも関わらず、頻繁に立ち止まり、後退し、葛藤し、さ迷う意識の中から前進する理由を導き出すような、回りくどい人間らしさは不合理極まりないことでしょう。
逆に、人間にはAIのように合理性に徹した生き方は出来ません。

実際、合理的に物事を進めることは簡単なことで、要は無駄を排除していけば済む話なのですが、人間は、その無駄と上手く付き合うことで、人間らしさやフットワークの自由度を獲得しています。
それは高機能であるはずのAIには真似の出来ない“芸当”でしょう。

近未来、※圧倒的な進化を遂げたAIが、人間の役割の大部分を担い、AIに仕事を奪われかねない状況に陥るだろうという懸念の声も耳にしますが、それは人間の表層的な真似事で済むような、※単純化が可能な性質の作業に限られるでしょうね。

AIは、人間にとって手間隙がかかる煩わしい物事を難なく処理しますが、それも単純にシロ(面倒くさくない)かクロ(面倒くさい)かの二者択一の判断力の域を脱しません。
面倒な物事を、クロ(無駄)という一方向だけで片付けず、他の角度からシロ(有効)になり得る可能性や意味を見出だすだけでなく、更に折り合いをつけて共存して行くような感性を、AIは持ち得ないのです。

もしも、人間のように無駄や曖昧さを取り込み、不合理に理解が持てるAIが現れるとすれば、それは我々がAIと認めているものとは別種のアイデンティティ(基盤)を備えたものになるでしょう。


但し、AIの存在を無きものにする、未知を探るようなSFを連想し続ける余裕は、今日の自分にはありません(笑)。


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2045年に、※シンギュラリティと呼ばれる人工知能が、人間を超える日が来るとされています。

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【技術的特異点】:シンギュラリティ(Singularity、Technological Singularity)とは、人工知能(人工超知能、汎用人工知能、AGI)の発明が急激な技術の成長を引き起こし、人間文明に計り知れない変化をもたらすという仮説。>Wikipediaより:http://goo.gl/LLAzo7

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まさか弁護士の役割さえAIが奪うという話も聞きます。
単純に見れば、複雑な書類や面倒な段取りの形式は省略可能で、要は是が非かの弁論の応酬による椅子取りゲームのようなものなので、有り得ることかも知れません。



♪「Vicarious」:Tool
http://youtu.be/UUXBCdt5IPg






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