コンサート会場に足を運んで、リアルタイムの生音(ライヴ)を体感すると、レコード(スタジオ録音)音源とは違った独特のグルーヴに魅せられることがあるでしょう。
プログラムの進行をリードするのは、ステージ上のミュージシャンですが、観客の反応如何によって、逆にバンドの演奏がリードされるような展開も目撃します。
それがグルーヴ(ノリ)がもたらす効果というもので、観客の熱気や会場の音響も含めた全てが渾然一体となり、その空間の時間にはズレが生じ、※加速度を増します。
変化の様子(流れ)は耳に確かで、バンドの演奏の土台を支える、ドラムスが刻むリズムのテンポが前のめりなり、レコード音源とは違ったスリリングな手応えや味わいを、新たに楽曲に発見することも屡々です。
そこには、“※call and response”さながら、演者と観客の掛け合いや綱引きが、ライヴ会場に限られた楽曲を生み出すという醍醐味があります。
中には、終始メトロノームに服従したような、正確無比な演奏を披露するバンドも見かけますが、お見事ではあっても、ミステイクや “遊びの間合い(余地)”がないライヴは、肩が凝って息苦しいものです。
勿論、感じ方は人それぞれなのですが、自分にしてみれば、正解ばかりを追及するスタイルには、自惚れが透けて見えるようで、こちらの感情にも嫌気がチラつきます。
テクニカル至上の演奏(曲芸)を見せつけられたところで、そこに互いの感情(feeling)を交わし合う、ライヴ本来の意味が見出だせませんからね。
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テンポが速くなるだけではなく、遅くなる場合もあります。
ゆったりと揺れるような“後(あと)ノリ”のリズムを思い浮かべてみれば分かりやすいと思います。
寧ろ、こちらのパターンが所謂グルーヴとして一般的に認知されていることでしょう。
また、敢えてテンポを外して、そのズレをグルーヴに転化させて、流れをコントロールするという技もあります。
演者がそれを意図せず、ノリに任せるままにそうなる場合もあります。
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【call and response】:コール&レスポンス
Wikipedia▼
http://goo.gl/g166bN
♪「Красно-Желтые Дни」:Виктор Цой/Кино(Viktor Tsoi/KINO)
http://youtu.be/ltTEzwR3Mpw

^*動画、及び添付のドローイングは、本文の内容に関わり合うような意味はありません。