「球美(くみ)の島」と言われる久米島
那覇北西92kmにある蝶々のような形をした島だ
久米島の歴史は古い
琉球王朝はこの島を寄港地として
中国、東南アジア、朝鮮、日本と貿易をしていたという記録が残っている
古文書「続日本記」でも「球美のひと」という記述があるみたいだ
そんな古くから人が往来していても
この自然は美しく持続している
ハテの浜、イーフビーチ、五枝の松、畳石など地球美術展が開催されている
ここでの目的はもちろんダイビング
あいにくのプチ時化だったが
海の中でも地球美術展は開催されていた
優雅に泳ぐ魚たちに僕の目は踊る
僕はこの魚たちをただ可愛いという理由だけで
夢中になっているのではなかった
彼らの生き方に夢中になっているのである
運がいいことにこの島でお世話になったガイドさんは
無類の魚好き
ダイビングが終わっても熱く魚の生き方を語ってくれた
魚には種族維持行動を本能に
食餌行動、生殖行動を行っている
逃げまとう魚には喜怒哀楽は感じられず
防衛本能と攻撃本能で生き抜こうとしている
この勉強は僕にとって
まだ「幼児のヨチヨチ歩き」の段階なので
たった四行しか書けない自分の低能さを今恥じている
それほど魚の本能は解明困難で
今言われている魚の種族維持行動も推測が主になっている
僕は学者では無いので少し方向性を変え
魚から学ぶことについて考えた
魚を食する人間
魚は人間を食さないから
人間は魚にとって強者となる
しかし人間って本当に強いのか
そう疑問を感じていたら
小さな魚の小さな行動が
答えを導き出してくれた
☆
☆
☆
☆
☆
『島国からの贈物』
☆
☆
☆
☆
☆
『人として』
2006年6月10日 沖縄県久米島にて
大きな脳をもった人間は
感情をコントロールすることで
一人で生きていける
感情を分かち合うことで
二人で生きていける
一人で歩んでいく道程も
二人で歩んでいく道程も
どちらも間違ってはいない
それは進化が教えてくれたことだから
大きな脳が僕たちにはあるから
小さな脳しか持たないハタタテシノビハゼとテッポウエビは
共生を続けることで二匹とも生きられる
ひとりぼっちで生き抜いたマダラタルミの幼魚たちは
大人になることで群れていく
一匹で生き抜く道程も
二匹で生き抜く道程も
どちらも間違ってはいない
それは進化が教えてくれたことだから
大きな遺伝子が彼らにはあるから
人として
強者として
王様になる理由などない
稚魚として
弱者としての
生き抜く力は僕たちにはない
せめて
人として
弱者たちの遺伝子に同感して
僕たちの遺伝子に植えつけよう
せめて
人として
生き抜く力を感じよう








