【県立広島大学広島キャンパス図書館】は太鼓ですか?鳥かごですか?w | あもん ザ・ワールド

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広島市内を歩き飲み食べて観る184

放浪日:2019年11月9日

放浪場所:広島県広島市南区宇品東

広島県では2013年度から“魅力ある建築物の創造”に向けて、県民の関心を高めるために

県民参加型のプロジェクトを開催してくれています

【ひろしまたてものがたりフェスタ】と言うフェスであり

広島県の魅力ある建物を見学できるフェスであります

フェスで選ばれた建物は普段は公開されていない建物もあり

あもんの様な“建物フェチ”にはたまらないフェスでもあります

さて、2019年も【ひろしまたてものがたりフェスタ】に参加してきましたよ!

この年、あもんがチョイスしたのは【県立広島大学広島キャンパス図書館】です!

集合時間には多くの参加者がおられました

あもんと同じ“建物フェチ”が多くいることを嬉しく思っていますw

県立広島大学の歴史は古く、1920年・大正9年に設置された“広島県立広島高等女学校”の“家事補習専攻科”から始まりました

その後、1928年・昭和3年に“広島女子専門学校”で独立開校しました

戦前の広島女子が通っていたのですね~~

戦後、1950年・昭和25年に“広島女子短期大学”、1965年・昭和40年には“広島女子大学”となり、2000年・平成12年に“県立広島女子大学”となりました

専攻科から専門学校、短大から大学へとステップアップしていった学校です

それだけ、歴代広島女子はこの学校で学んでいったのでした

そして、2005年・平成17年に“県立広島女子大学”“広島県立大学”“広島県立保健福祉大学”の3大学が統合されました

2007年からは“広島県立大学”として大きな大学となったのでした

まさに学校のレベルアップ!歴代広島女子もこの学校でレベルアップしたのでしょう!

そして、これが【県立広島大学広島キャンパス図書館】です!

えっつ!何?太鼓?いやいや!鳥かごでしょう!

と多くの人が驚嘆する珍しい円形の建物です!!

外壁を構成しているのは、斜め格子

それが曲線を描きながら整然と機能的に並べられています

機能的と言ったのは、斜め格子が主要な構造体となっているからです

斜め格子は“外殻ブレース構造”と言う構造計算された形なのです

ブレースと言う斜めの材を殻のように集合させ、水平力に抵抗しています

殻に水平力を委ねた結果、内部の柱や壁を低減でき、自由度の高い内部空間を実現できるというトリックなのです

この斜め格子が建物を支え、かつ、柔らかで繊細な表現をしてくれているのです

自由道の高い開放的な空間を演出したのには理由があります

それは、女性の為の大学であったこと、地域に開かれた大学を目指していたことだそうです

斜め格子の細部を観てみると真ん中に溝が形成されています

これは、設計者の狙いでこの溝部分に雨が流れて“樋”の役割を担っていると言います

外部隅から一枚目のタイルが凹んでいるのもお分かりでしょうか?

これも雨がタイルを伝って内部に入らないように“水切り”の役割にもなっているのでしょう

外壁の形で雨を誘導し、内部への漏水や、外壁の劣化防止にも役立てる

そして、外観のコンセプトを邪魔する配管などの存在を無しにしています

うん!なるほどな!と思いつつ、芸術的な造形の遊び心も忘れていません

傍観者はこの様な“変わった所”に着眼するので

雨がどの様にどこに流れていくかを考えることをしません

建物にとっての雨対策は必須事項であり、一番難しいミッションではありますが

この建物にはミッションを芸術的にクリアしている職人芸がありますね

ツアーは【県立広島大学広島キャンパス図書館】の中に行くのかと思いきや

隣接する“教育研究棟”へ案内してくれるみたいです

大学の“教育研究棟”ですから、あもんたち一般人は自由に出入りが出来ないはず

それができるのも【ひろしまたてものがたりフェスタ】の醍醐味だと言えます

こちらの建物も中々立派な建物です

見上げたら、大学建物らしく壮観な眺めですよね

元女学校らしく、キュートな一面も伺えますよね

あもんの様なおっさんが一人ではウロウロできない聖域でもありますw

エントランスのベンチにも高揚感が伺えます

クリスタルを背に談笑する女学生の風景がここにはあるのでしょう

ちなみに、この作品の名前は“ミツメアウ”だそうです

エントランスはエレガントな光景でありました

まるで、美術館のような贅沢空間です

EVをあえて使わず大階段で登りたくなります

この様な心情は将来を担う若者たちにも育んで貰いたいですよね~

白い大理石をチョイスしたのも、“清楚な女学生”になってもらいたいと願ってなのか?

真っ白ではなく多くのランダムなスジが“個性のある清楚”を育んで欲しいとの願いなのか?

ワッショイをしている女性像の周りに集められました

この作品名は“新生”だそうです

作家は広島の著名な松岡高則さんと言う木造彫刻家です

新たに生まれた姿なのか、新たに生まれようとする姿なのか

それは、この作品に出会った方が肌で感じて欲しいと思います

あもんの第一インスピレーションは“ワッショイ”でしたがw

“教育研究棟”の最上階へ案内してくれました

ここからは瀬戸内海まで一望できるではありませんか!

眼下には県営住宅が並び、横に一直線の道路が瀬戸内海へ繋がっています

瀬戸内海に浮かんでいるのは右の似島と左の無人島の峠島

後ろに大きな山容がありますが、これも江田島と言う島であります

あの奥の山容は宮島なのだと思います

これは、宇品の町並みと瀬戸内海の島々を眺められる絶景ポイントではないですか!

広島県立大学生になると、こんなご馳走が日々頂けるのですね!

おお!これは【県立広島大学広島キャンパス図書館】の屋根ではありませんか!

これを見せてくれるために教育研究棟に案内してくれたのですね!

ここからしか観られない図書館の頭部です!!

頭部ちょっと出っ張っているというのは、ここからしか確認できません

なかなか観られない頭部を観られて得した気分です

辺りを見渡してみると、広島市内のタワーマンションが一望できます

ここで学ぶ学生たちは、これらのタワーマンションを観て、将来像を描いているのでしょうかね?

はい!あもんの将来像で気になるのは、コレです!w

将来はパンダ体系よりカエル体系になれるように頑張ります!w

ということで、続きます