福岡県北九州市小倉を歩く4
放浪日2019年8月18日
小倉の宝物である大正時代から続く【旦過市場】を歩いて観ています
昭和の市場と言う独特な香りが漂う市場です
木造建築物が200店以上も軒を重ね
漬物、海産物、干物、煮物などの匂いが入り混じった独特の香りが漂っています
地元民や職人、観光客が狭い市場を往来し買い物をしています
客と店員の声の掛け合いが絶えず響き、そこには笑顔がありました
『ん?ここは、広島にあった【愛友市場】にそっくりじゃない?』
あもんは初めて【旦過市場】に来た時に、そう思い出し、感動をしたのでした
そもそも、この様な昭和探しの旅を始めたのも
【愛友市場】が消滅してく姿を観たからです
その【愛友市場】を歩いた過去の記事です
これらのドサクサ建築群の弱点はずばり“火災”です
この【旦過市場】も火災被害に遭っています
2022年4月19日未明、【旦過市場】を大規模な火災被害に遭いました
市場にあった42店舗を焼失した大きな火災です
警察が最終的に出した火災原因は“不明”と言う事です
あもんは新聞でそれを知り、とても残念な気持ちとなりました
さらに、それから4か月後の8月10日に再び火の手が上がり
4月を上回る45店舗が焼失したのでした
2度の火災で計87の店舗を飲み込み、焼け跡に大量のがれき後が残されました
この火災ではこの県内最古の映画館【小倉昭和館】も焼失したそうです
ここで問題となったのが、『このがれき撤去は誰がするの?』という事です
一般的に火災の場合は建物の所有者か入居する事業者が負担して撤去するのが原則です
しかし、100年以上の歴史がある【旦過市場】では、土地の所有者と建物の所有者、それに入居する事業者が異なるケースもあり、処分には三者の同意も必要で、費用負担率も協議する必要性があったからです
そこで活躍したのが、クラウドファンディングです
旦過市場復興プロジェクトとして募集をしたところ
目標金額1000万に対して、集まった金額は約5500万でしたびっくり
全国に【旦過市場】のファンがいるのかが、証明されたのでした
誰もが『元に戻るのだろうか』と不安を抱きました
それでも、被災店主や市場の関係者は、必死に前を向き、復興の歩みを進めています
行政は2021年に、【旦過市場】の老朽化とそれに起因する災害を克服するために
神獄川の改修に合わせて旦過市場の再整備のための土地区画整理事業を決定しました
計画によると現在の旦過市場の東側に4階建てのビルを建設し
ビルの1・2階に約60店舗を収容し神獄川へのせり出しを解消するそうです
2027年度の完成を予定しているそうです
ということは、この姿ももう観られないということなのです。。。
なお、前述した火災で大きな被害を受けたエリアは土地区画整理事業のエリアに入っていません
2023年3月には【旦過青空市場】と名付けられた仮設店舗が完成し、21店舗が入居をしたそうです
でも、だからこそ、無くなりつつあるあの時の【旦過市場】を歩けて良かったと思っています!!
【旦過市場】を後にして、【銀天街】を引き返しています
おお!商店街に展示されていた、昔の写真がありました
これが、名前の由来となった“銀の天井に輝く街”なのですね!!
これは、アーケード建設中の写真では?
まだ、完成していないのに楽しそうに歩いていますがww
通産大臣賞を受賞している!!
この頃にタイムスリップして、一緒に祝いたい気分ですw
さて、そろそろ小倉を旅立とうと思います
この旅もこの日が最終日なので、広島に帰らないといけませんから
お散歩絵図を見ながら、“松本清張記念館”も行けばよかったと思いました
えっつ!面白そうなところがまだまだあるじゃないかい!
森鴎外とか小倉みつばちとか、カバや人魚とか!
また、来ますね!小倉さんよろしく~
広島に帰ると言っときながら、もうひとつ寄り道することにしました
それが、あもんの旅のスタンスですからw
寄り道したのは【平尾台】と言われる標高370m~710mのカルスト台地です
カルスト台地の台上面積は約12k㎡
特徴的な結晶質石灰岩が点在する低山が続きます
祠の様なモノもありますね
山の神様は【平尾台】にも君臨しておりました
そして!この旅の最後の目的地は【千仏鍾乳洞】です!
この鍾乳洞は“童心に戻ってドキドキできる!”という噂があるのです!!
ということで、続きます