福岡県糟屋郡志免町を歩く3
放浪日2019年8月12日
福岡市の東側に糟屋郡志免町があります
志免町のシンボルタワーである【旧志免鉱業所竪坑櫓】は
世界に3つしか現存しない産業遺産であることで町民に愛されています
それより上に、シンボルタワーの周りは運動施設となっており
志免町民はこの場所を愛しているようでした
小学生が思いっきり野球をしていました
さぁバッターボックスに立ちました
ピッチャー振りかぶって、投げた!!
シンボルタワーに向かって打撃はしていないご様子
これも、志免町の教育のひとつでしょう
結果は、三振でしたw
昭和39年、国鉄が操業していた【志免鉱業所】は閉山しました
国鉄路線の電化及びディーゼル化により石炭需要が無くなったからです
昭和39年とは東京オリンピックが開催された年ですよね
実は【旧志免鉱業所竪坑櫓】は堅坑の底はコンクリートで覆われていませんでした
これは、今後竪坑を延長して石炭採掘ができる設計であったのだと思います
しかし、昭和39年の閉山によりこれ以上竪坑が長くなることはありませんでした
地上9階地下1階の大きさを誇る【旧志免鉱業所竪坑櫓】は
その後、働くことなくただ建っている状態が続きました
長年この建物の利用法は議論され、撤去も検討されましたが
土地が志免町の周りの須恵町と粕屋町に跨っていることから意見はまとまらず
そうしている内に【旧志免鉱業所竪坑櫓】の重要性が認められて
国指定重要文化財に指定されたのでした
そうなってくると住民の見方が変わってきます
生まれた時からここにあって、嬉しい時も苦しい時もそっと見守ってくれた【旧志免鉱業所竪坑櫓】が心の拠り所になっていた住民も多いはず
いくら愚痴を言っても静かに聞いてくれるし
頑張って成果が得られた時も空の上から祝福してくれていましたから!
そっと耳を傾けて、【旧志免鉱業所竪坑櫓】の声を聞くこともできます
その声を、ここで生まれ育っていく子供たちに聞かすこともできます!
そして、その声はあもんの様な旅人にも届くと思います
昭和初期から日本を造ってきてくれた【旧志免鉱業所竪坑櫓】に
今後は現代の日本を観てもらうことになるでしょうね~
現代の日本を観た【旧志免鉱業所竪坑櫓】は何を想うのでしょうか?
おお!夏祭り!行きたい!
夏祭りの〆みたいww
さて、福岡市内に戻って、晩御飯を食べに行きます
この建物は【福岡市赤煉瓦文化館】です
福岡市内の一角にも明治時代の遺産があります
1909年明治42年に日本生命保険の九州支店として建てられました
設計は、あの東京駅を手掛けた“辰野片岡建築事務所”です
ミニ東京駅っぽくて可愛らしいw
赤煉瓦の外壁と白い花崗岩の帯にドーム屋根
色んな要素が入り混じっているけど、素敵にまとまっていますね
明治末期の本格的なレンガ造として価値が高く、国の重要文化財です
夜9時まで中が見学できるみたいですね
保険会社なので地味に造られていると言われています
十二分に派手だと思いますがw
でもド派手じゃない分、深みを感じる建物ですよね
【福岡市赤煉瓦文化館】は令和元年の福岡市内を観て
今、どう想っているのでしょうか?
こちらは、ド派手だ!!
アクロス福岡の【ステップガーデン】です
階段状の斜面に庭園が広がり、成長を続ける山がコンセプトらしいです
厚さ50㎝の人工土壌に37000本の植樹をしています
この木々が少しずつ成長し、建物が一つの山になっていく仕掛けらしいです
都会のヒートアイランド現象の緩和効果大なのです
そして、豚骨ラーメン屋さんの【一幸舎】に到着!
えっつ?【ステップガーデン】は?w
はい、お腹がすきすぎて、建物観るどころじゃなかったのです
今度じっくりと観に行ってみましょう
まずは、チャーハンで胃袋を落ち着かせます
薄味だけど美味しい!
そして、味玉ラーメン着丼!
なんですか!この泡は!!
泡系ラーメンの先駆けと言われている【一幸舎】さんのラーメンです
2つの巨大羽釜で骨が砕けるまで焚き続け
熟したスープに若いスープと骨を入れ替えながら作るそうです
これぞ、職人の技ですよね!
豚骨スープを焚きだすと、脂が分厚い層となって浮かんでくるそうですが
これを“泡”へ変えることに成功したらしいです
泡の正体は“脂泡”と言うそうです
はい!美味しい!
泡がフワッと口で広がり、クリーミーなスープです
脂を飲んでいるのですが、後味は爽快で
もうひと口飲みたくなるマジックがあります
やっぱ、博多は美味しいです!
もう、必死にラーメンをすすりましたw
このラーメン一杯で、博多に住みたくなるぐらいですw
一瞬で無くなった気がしますw
“くどくない”博多ラーメンは美味しい!
“元祖泡系”恐るべし!!
世界に進出している!!
聞けば、インドネシア、シンガポール、中国、オーストラリア、タイ、フィリピン、アメリカ、ブラジル、カナダ、アラブ首長国連邦に出店しているみたいです!
世界中でこの“脂泡”が食べられているとは、感動です!
【一幸舎】さんのモットーは
“店を出て、50m歩いて、また食べたいと思える一杯を”だそうです!
これは後に知ったのですが、この時知っていたら
『了解~~50m歩いて、また来ます~』と2杯目を食べていたでしょうねww
ということで、続きます