宇佐市を歩く5~宇佐市で大人になってからの平和学習をしてきました~の巻 | あもん ザ・ワールド

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君へと届け 元気玉

放浪日:2017年4月17日

 

さて、4月17日は全国的に春の嵐で、九州から中国地方へ雨雲が向かう予報です

あもんが帰る中国地方へは夜襲って来る予報でありました

そこで、あもんは勇気ある撤退を決定しました

しかし、今回の旅でどうしても学んでおきたいことがありました

学ぶ所は資料館であるため、旅の最後に訪れました

平成25年に開館した宇佐市平和資料館です

昭和14年、宇佐海軍航空隊が作られました

約184haほどの広さで、約800名の隊員が所属していました

太平洋戦争開戦時には、日本国内で唯一の艦上爆撃機の搭乗員と偵察員の延長教育を行なう航空隊であり、国内最大の規模であったみたいです

太平洋戦争末期の沖縄戦においては、神風特別攻撃隊「八幡護皇隊」を編成し特攻攻撃を実施しました

 

 

 

国内最大級の軍施設があったため、宇佐市は空襲の被害にも遭っています

宇佐空襲は昭和20年3月から毎月のように続き

軍関係者約320人、民間人含めると約800人の死者が出たと言われています

 

 

そして、宇佐市平和資料館には零戦の実物大模型が展示されています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「桜花」がありました

「桜花」は昭和19年に開発された、1200キロの爆弾に木製の翼につけた一人乗りの特攻用兵器です

他の攻撃機に吊るされて移動し、敵艦の前で切り離されて体当たり攻撃をするのが目的でした

エンジンは無く、グライダーのように降下し特攻攻撃をするのです

操縦桿のボタンは機銃ではなく、照準器も機銃用ではなく確実に敵に突入するためのもの

脱出装置は無し、母機からの切り離し後に固体燃料ロケットを作動させて加速装備はありましたが、点火からたったの9秒しか燃焼できませんでした

 

『特攻隊員へ』

君たちはあの時だれを想った?

恋人かな

家族かな

君たちはあの時何のために生きた?

御国のため

思想のため

君たちはきっと

『おかしい』なんて 

『いやだ』なんて

『こわい』なんて

言ってはないのだろう

でも、もう

言ってもいいのだよ

『まちがっている』と

僕たちはあの過ちを二度と起こさないために

年下の先輩である君たちのために

『まちがっている』と言いつづけよう

そして

君たちのために

生きぬこう

 

~あもん詩集島国からの贈物より~

 

現在の資料館は宇佐市が仮に開館したもので

現在は宇佐市平和ミュージアムが建設中みたいです

平成32年開館予定で現存する城井1号掩体壕の近くに建設されています

 

 

 

『負の遺産に花を』

あの人たちは戦った

疑うことを忘れて戦った

母国のために 愛するひとのために

そして なくなった

………

………

生まれ変わろう

新たなる意志は鍬を持たせた

おなかいっぱに食べよう

新たなる夢の種を蒔いていった

そして いつか

原野に咲く 花が見たい

………

………

やがて種は捨てるほどに育ち

原野に咲いた花は遺産となった

………

………

そして いま

正と負があるように

創られたものの下には壊されたものがある

美しきものの裏には卑しきものがある

イエスとノーがあるように

満足の数が増えるほど夢の数が減っていった

空を飛ぶために踏ん張った靴の底で一厘の花が倒れていった

………

………

だから もういちど

負の遺産に鍬をいれておくれ

あの人には咲かせられない

僕にだって咲かせられない

君たちだけに咲かすことが出来る

新たなる花を

そしてこの詩の続きを綴っておくれ

未来は君たちのためにあるのだから

 

~あもん詩集ティーンに捧げる宝物より~