『せやろ？』と時々聞こえる
それを見たあもんは『せ、せやね…』と思わず…
すると大阪の町から『せやねん！ここが大阪やねん！』と聞こえてくる
大阪人３年生のあもんが大阪を確かめる旅
“せやねん、大阪”
今日は福島を歩き旅します
放浪日：２０１３年９月２２日
大阪市福島区はもともと工業地帯として栄えており
高度経済成長に伴い、工場が次々と郊外へ移転した
その土地にマンションが立ち、都心隣接居住地として発展してきた地である
昔からの長屋に住んでいる住民とタワーマンションに住み始めた新しい住民が住んでいる土地で
都会なのか下町なのか分からない状態になっているのも福島の面白さのひとつである
福島にはJR環状線、JR東西線、阪神電鉄と３つの駅が存在するが
大阪では珍しく、３つの駅が全く連絡していない
よって県外者にとって、迷いの種ともなる
単に福島駅集合ね!だけでは集合できないから要注意だ
全品１００円の自販機を見つけた
普通に考えると、これだけでも十分安いのだが
この１０分の１である１０円自販機と比べてみたら
１本分で１０本買えるという仕様だ
ええ!っと、このDQNアートのように驚きである
さて、少し歩いて下福島公園に着いた
ここで本日はよさこい祭りが開催されていた
本場高知でよさこいを見てから、よさこいマニアになったあもんは
全国で行われているよさこいを見るのが大好きである
歩き旅の小休止に少しだけよさこいを見た
いいな!いいな!
若いっていいな!
団結っていいな!
笑顔っていいよな!
いつも笑顔で!
うんうん、いい言葉だね
よし!もう少し頑張ってみようか!
なぜなら、もう少し歩けば、激安ジュースが飲めるからな
あもんは密かにあの１０円自販機の周辺に激安ジュース自販機が乱立しているとの情報を得ていた
３分歩けば自販機に当たるという自販機激戦区大阪でどの様な戦いが繰り広げられているのかが楽しみだ
１０円自販機を運営しているのは大阪地卵という会社である
会社名のとおり卵の卸売業者だと思えば、様々な卸売を展開しており
自販機業界で有名な会社となった
本社があるこの界隈に１０円自販機があり、その他にも激安自販機が６台あるという面白さ
ひとつひとつ見ていってみることにする
大阪地卵の会社に行ってみると、激安自販機は容易に見つけられた
遠くからも目立つように真っ赤な自販機である
また、おいでや!と管理会社までがおいでやという名前だ
この建物の反対側に行ってみた
するとそこには、面白すぎる激安自販機があった
派手すぎるやろww目立ちすぎるやろww
開運パワースポットになってるしww
自販機だすって言ってるところも憎めない!
注目商品、大特価、おススメ、目玉商品、お値打ち、特売中、SALEなど
アピールしすぎで、逆に迷うわwww
ここで買うと、金運もついてくるし、商売繁盛やし!
パワー出過ぎですww
七福神やら招き猫やら、パワー全開で光ってるなw
きんうんwwwwwそれ、正解!おもろすぎやろwwwww
おもしろすぎて、ちょっと一息、できへんww
さて、心を落ち着かせて、次に行ってみよう
大阪地卵ではジュース以外も激安だ
振り返るとまた５０円自販機発見！！
一本どうダス?
いつ買うの?
５０円 今でしょwww
さてさて、喉が渇いてきた
お目当ての１０円ジュースでも飲みましょうか
ちなみにこの隣には８０円自販機で少し高級品が並べられている
しかし、残念!
大特価商品である『何が出るかお楽しみ!!１０円ジュース』は売り切れ!
『安いんちゃうん!!大手コンビニで１６０円→７０円』も売り切れw
あっ、『何が出るか お楽しみお楽しみ 売り切り３０円』もあったが、売り切れw
しょうがない。
『恋に酔うあなたもこれには酔わない アルコールゼロ缶チューハイ ５０円』でも飲むか!
うん、嘘は書いていない
アルコール０％の缶チューハイって、ただのジュースやったね‥
恋に酔うあもんもこれには酔わなかったww
ジュースを飲んで、心を落ち着かせたあもんは再び歩き始めた
まだあったんかいwこれで合計７台かww
ここは激安パラダイスかww
白と赤でどちらも目立つように並べられている２台の激安自販機
しかもはじめに見た自販機とほぼ同じで、徒歩１分以内にそれがある
しかし、もう免疫が着いたのか、先程以上の興奮はない
どれを見ても安いが、やはりキティちゃんの水はあまり安くならないらしい
ホットココアや生姜チャイ、アイスでも美味しいみたいですw
ふと振り返ると、道路先にはきんうん自販機が見えた
そこでは学生カップルが仲良くジュースを飲んでいた
『ウチ、喉、かわいてん』
『ほうか。なら、きんうん行っとく?』
『パワースポットやで!元気になれるんやで!』
『‥‥‥』
『めっちゃ、普通やん!w』
『何言うてん、金運がついてくるんやで』
『めっちゃ、安いジュースやから、金運ついてくるわw』
『商売繁盛って、我がとこのことやろw』
『てか、なんで、ホットココアがアイスで売ってるん?』
『アハハハハぁーー』
そんな素敵な放課後デートを楽しんでいるのだろうか?
二人の未来のきんうんを願い、あもんは再び歩き始めた
福島区の中心部に新なにわ筋という大きな道路が縦断している
その新なにわ筋の梅田側で中之島界隈にはタワーマンションやタワービルが乱立している
京阪電車中之島線開通に伴う中之島開発で、堂島川沿いは都会的なリバーサイドとして生まれ変わった
しかし、新なにわ筋の梅田と反対側の玉川という地区では開発は行われておらず
昭和を代表する車が通れない狭い路地が点在している
歩いていると何故か懐かしい
学校の帰り道に人の庭に生えてるイチジクを取って食べて、おじいちゃんに怒られたことや
ブロック塀にアイアイ傘の落書きをして楽しんでいた頃を思い出していた
あの頃は地区全体が家族であり、両親以外にもたくさん育ての親がいたものだ
いろんな大人に怒られ、いろんな友達と笑い、いろんな路地を駆け回っていた
そんな光景がこの平成の世でも見られるような路地がここにはあった
流石に平成の世になると様々な文化が幼い頃から培われていき
町のDQNアートにも高技術なモノまで現れるようになっていた
気がつくと野田阪神駅まで歩いていた
この辺りは大正から昭和に掛けて小さな町工場で栄えた町だ
あの松下電器創業者もこの地から始め、世界に飛躍していったのだ
小さな電球ソケットが彼の始まりだったらしい
阪神野田駅へと続く通りを歩いていると、再び“おいでや自販機”を見つけた
さすが、大阪地卵。有るべきところに有る
調べると、おいでや自販機は大阪市内に約２００台ほど設置されているらしい
安いんちゃうん!!チョコラBBスパークリングファイバー７０円はここでも売り切れだった
ホントに売っているのか?と疑問に思っていたら、すぐそばに、また激安自販機を発見した
この自販機は“おいでや自販機”ではない
しかし５０円～１００円と競争する気満々である
これ以上競争したら共倒れの危険性も感じられるエリアである
だが、しかし、こちらの自販機ではチョコラBBスパークリングファイバーは９０円という価格設定
そして、この自販機では売り切れていない!!
本当にチョコラBBスパークリングファイバーを飲みたい人はこの自販機で買うのだろうが、おいでや自販機が品入れすると、たちまち売り切れになるだろう
これぞ、商売の駆け引き
大阪商人のテクなのであろうか?
再び、梅田駅周辺に帰ってきた
再開発を終え、リニューアルした阪急百貨店
梅田高層ビルの先駆けとなった丸ビル
現在は緑化プロジェクトが進行中であり、１０年を掛けて、丸ビル全壁が緑化され、梅田の大樹となる予定
かつて梅田ダイヤモンド地区で開発された梅田第１ビルと第４ビル
梅田の発展のために活躍してきたビルであるが
今は定年退職をして老後をゆっくりと過ごしているような雰囲気だ
時代は常に流れている
変わらないといけないモノ
変わってはいけないモノ
変わって欲しいと願うモノ
変わって欲しくないと願うモノ
それぞれが、それぞれの役割を果たすために存在する
それらは決して無駄な時を過ごしてない
それぞれが今現在、必要だからここに有るのだ
人が幸せに過ごせる為に必要なたくさんのモノ
その多種多様なモノが福島にはあるのである
【お知らせ】2019年11月18日～26日はネット環境が不明な場所を旅しているため、ブログ更新を中断させて頂きます。次回更新予定日は2019年11月27日となっております。ということで、みなさん！お元気で！！