情熱の沸点が何度かは知らないが
熱きを与えるのは血の沸点であり
火消しに情熱を消せる権利は無く
燃ゆる情熱は永遠消火不可能なり
男で生まれ女を抱き情熱を燃やせ
本能の炎を燃やせよ生涯絶やすな
ダメ男と言われ自ら情熱を消すな
薪木のように粘り強く熱くなれよ
ダメ男はダメ男と言われていいが
血を継ぐ者を情熱で育てよ生かせ
我が子に遺伝子繫げよ情熱伝えよ
熱き父はダメ男であるが崇高なり
X-JAPAN
『紅』
この曲を初めて聞いたのは中学生の頃であったと記憶する
この頃の若者は直球を投げることを得意としていた
“何かが違う”と思ったことに全力投球をし
見事にホームランを打たれ負け投手となり
それでも自分の肩が壊れるまで社会と勝負をしていたのだと思う
この言わば破壊的な曲は当時の負け投手の魂を揺さぶっていた
そして当時の負け投手はその多くが
今では勝ち投手となっている気がする
直球しか投げられなかったあの負け投手が
現代では必要な大人になっているからだ
『直球だけじゃダメだよ』
と感じた次世代の若者は変化球を覚えることに成功をした
球種が違えど三振を取るという目的に変わりは無いのだから
馬鹿な大人と戦うにはいい配球かもしれない
しかしその変化球が変化しすぎて自分でもコントロールできなくなった
暴投なのか変化球なのか分からない現象が
日本社会を揺さぶる結果となったのかもしれない
変化球は次第に進化を遂げ
次世代の若者は遂に『消える魔球』を覚えることに成功をした
この魔球は消えてしまうから勝利を感じるのは自分だけであり
相手は負けてしまったことさえも気付くことが出来ない
結果、自分だけの愉悦感で満足感を得られるようになってしまった
そんな消える魔球は無論、大人では投げられないものであり
魔球を投げられない若者も出てくるのは不自然ではなかった
そんな魔球を投げられない若者は
ダメ男と呼ばれ始めた
魔球を投げられないのなら無理に投げなくても良い
そしてとても単純な直球を投げる努力をしろ
今の時代だからこそ直球剛腕投手が必要な気がする