情熱ラーメン490円 | あもん ザ・ワールド

あもん ザ・ワールド

君へと届け 元気玉

俺の人生がすべて正しいとは全く思わないが

それが俺の生きた証であるから

俺の信念は貫き通したいと思っている

俺の人生を真似ろとは決して言わないが

俺の真摯な気持ちは伝えていきたい

そしてこの言葉により

君達の潜在的な未来の意識に

新たな芽が出てくれることを

今、俺は望むのだ!




『情熱ラーメン490円』


『瞬間情熱湯沸かし器は売っていますか?』
僕は大型家電量販店で尋ねた
『申し訳ございません。当店ではお取り扱いしておりません』
青白い店員が答え続けた
『隣にございます昭和なら若干在庫があるかもしれません』
『明治や大正では国民的ヒット商品だったのですが』
『平成では売れない商品となりましたから』


いつからだろう?
人情が情報となりコンビニで買えるようになったのは
いつからだろう?
熱狂を熱病として精神科医が治すようになったのは
いつまでだっただろう?
感情を恥ずることなくぶつけ合い涙したのは
いつまでだっただろう?
熱意を正々堂々と観衆の前で主張したのは


情熱ラーメン490円
それは明治から続くあの店にあり
明日を治し続けている


明日を諦める前に
ラーメンを食べ汗を流せ
汗がラーメンに滴り
明日の味が決まったところで
スープを一気に飲み尽くせ
それがどんなに不味くても
それがお前の明日じゃけん
それがどんなにかっこ悪くても
それがお前の明日じゃけん
明日がお前の小さな一日でも
明日はお前の一日なんじゃ
明日がお前にゲンコツ食らわせても
明日はお前の一日なんじゃ


明日に怯えるその前に
情熱ラーメンを食べ尽くせ








『君達は情熱を感じて生きているか?』
と今の若者に質問をしたら


『はぁっ?なに、おっさん、暑苦しいよ』
と返事が返ってくるであろう


『君達は情熱の汗と涙を流したことがあるか?』
今の若者に質問をしたら


『おっさん、臭いよ、加齢臭ってやつ?』
と返事が返ってくるであろう


そんな若者にあもんは言いたい
『この臭さが人間の匂いなんじゃ』
『人間を感じて人間は人間らしくなるんじゃ』


あもんは今から約8年前
あもん詩集~ティーンに捧げる宝物~を綴った


この詩集は当時少年犯罪や自殺、いじめなど蔓延していた社会に向き合い
情熱を捧げて綴った詩集である
一体、何人のティーンがこの言葉を読んでくれたかは分からないが
そこそこのアクセス数が記録をされた
あもんの言葉により社会が変わったなんて過信はしていないが
このブログの配信に区切りをつけた時
一人のティーンが意識を変えてくれたであろうと信じている

あの頃のティーンが大人と言うカテゴリーに入った現在
また何かが足りないと感じた
虐待、DV、引籠り、うつ病、麻薬汚染などなど


『最近の若者は何を考えているか分からんの~』
そう批判している大人がいる
しかしその言葉を若者はそのまま返したいのであろう
時代が違い、違う価値感を生み、主張するものが違うのは
今まで繰り返してきた普遍的な歴史である
分からないのなら価値観を伝え合えばいい
共に認め合いその先にある本当に大切なものだけが共感できればいいのではないのか?
それが出来ない大人も若者も共通して何かが足りない気がする


自分の人生がすべて正しいとは全く思わないが
自分の信念は貫き通したいと思っている
それが自分の生きた証であるから
自分の人生を真似ろとは決して言わないが
自分の真摯な気持ちは伝えていきたい
そしてこの言葉により潜在的な未来の意識に
新たな芽が出てくれることを今、望むのだ!



あもんは決して若者の手を取り導くことはできないであろう
苦しむ若者を抱きしめ愛を与えることもできないであろう
しかしあもんの言葉により若者の魂を少し揺さぶることはできる
この詩集が何人に伝わるかは分からないが
たった数人の大人にだけでも伝わればそれでもいい
その伝わった大人たちが今度は自分なりの表現で
若者に発信していけば良いだけであるから


ことばは決して漂流などしない

僕から巣立ちあなたへ帰郷する


あもん詩集~情熱ラーメン490円~終わり