大和を往く③ | あもん ザ・ワールド

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君へと届け 元気玉

古来、日本国は大和と呼ばれていたと云う
大和魂という言葉を調べたら
日本人固有の実生活上の知恵や能力
と記されていた
大和魂は一体、何処にあるのだろう?
そう思ったあもんは靴を履いた
古から続く大和の知恵や能力は
今でも確かに此処にあると信じて
大和人には大きく和む知恵と能力があると願って
あもんは今日も大和を放浪する


大和放浪記
大和を往く③
2010年5月9日


国号が倭国から日本へと変わった時代は飛鳥時代である
この時代は592年から飛鳥地方に都が置かれていたからそう云われる
国家誕生や仏教伝来、大化の改心、聖徳太子の大活躍など
この時代の歴史は謎が多いこそ想像力が深まるのだろう
710年119年にかけた飛鳥時代は平城京に遷都することで終わった



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時は流れ1956年
この地は阪合村、高市村、飛鳥村の3村が合併し『明日香村』となった
明日、香る村
なんともあもん好みのネーミングである
明日香村は日本で唯一全域が古都保存法対象となっており
明日香法というこの村を守る法律が制定されている
よってほとんどの地域が風致地区であり建築には厳しい制限がされている


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その結果村の産業発展は乏しくなったが
『日本の心のふるさと』といわれ多くの日本人が明日香村へ帰郷している
明日香村には多くの古墳も残っていることから
あもんも少し早いがお墓参りをしようと帰郷をすることとした


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明日香村は彼岸花の咲く棚田としても有名である
初夏であるこの時期は新緑とシャガの花が見ものであった
シャガの花の花言葉は『決心』である
これまたあもんの好みの言葉である


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あもんはとりあえず
お会いしたことはないが蘇我馬子の墓参りをした


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このお墓は石舞台古墳と言う(国指定特別史跡)
名前の由来は昔、狐が女性に化けて石の上で舞を見せたことからなる
日本最大の方形墳で築造は7世紀初め頃である
玄室長7.8m,幅3.4m,高さ4.8mで大少30数個の花崗岩が使われ
総重量にして2300tとなるそうだ


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玄室に入れるので入ってみた
綿密なバランスで積み重なっている石は芸術的であり
岩の隙間から差し込む光が繊細な美を描いている
死者を弔う場所ではあるがどこか生命力を感じる
魂が地に還るときもう新たな命は育ち始めているのである



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1400年の時を超え未だに生命力を感じられるのは
古代人の大きな元気玉がそこにあるからである
最近パワースポットがブームになっているのは
元気玉が欲する現代人が増加している昨今で
あもんの元気玉が届ききっていないことが原因である
あもんは改めて自分の弱さを痛感したのであった



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次いで都塚古墳に行ってみた
都塚古墳は6世紀末に築造された円墳又は方墳で
明日香村で唯一石室内の石棺が見られる古墳である
元旦の朝に金の鶏が鳴くと云う伝説から『金鶏墳』とも言う
被葬者は不明だがとりあえず墓参りをした



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ツツジがたまらなく美しかった
死して美しく残るとはどれほど幸せなのだろうと思った


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明日香村には奇石も点在し言い伝えにより多くの名前が付けられている
あもんは石を求めて明日香村を歩き始めた
細い路地を歩くといろいろな宝物を見つけることができる

あもんは酒船石(国指定史跡)に出逢った



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この石は長さ5.5m,幅2.3m,厚さ1mの花崗岩でできている
石の上面に円や楕円のくぼみを作りこれを細い溝で結んでいる
酒を絞る槽又は油や薬を作る道具だといわれている
それにしても道具とは言え芸術的作品である
芸術文化が乏しい古代であってもやはりこの角度が美しいとか
このラインが艶やかであるという感情を持っていたのかもしれない


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じっと眺めていると呪術的芸術作品に見えてきた
ここにあもんを加えると芸術作品に成れるだろうか



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『なんでやねん』
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飛鳥寺にたどり着いた

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飛鳥寺は596年に創建された日本最古の寺である
この寺のすぐ傍に大化の改新で暗殺された蘇我入鹿の首塚があった
隣にいた高校生は
『首塚よりも蓮華の花のほうが綺麗や~』と言っていた
あもんもそうだと思った


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『それを言っちゃだめでしょ』

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しばらく歩くと弥勒石に出逢った

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この石を拝むと下半身の病気が治ると云われている
石の周りには草履が多くお供えされていた
休憩所にあるこの石に足を掛けて願うといい



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あもんは別に下半身が不自由ではなかったが
『いつまでも下半身が元気でありますように』と願った
男にとって下半身はとても重要なものである
女性はそれを大切に扱わないといけないものである













『やれやれ…』
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この辺りは飛鳥宮があったところであり
現在でも発掘調査が行われ古代ロマンが語り継がれている



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約1500年前の記憶があるのは唯一“地面”である
古文による言い伝えはある意味フィクションであり
地の記憶を解明することにより歴史は創られているのである
歴史の面白いところは解明する個人により創られるということであり
地に尋ね古のDNAを呼び起こすことにより歴史は創られる
あもんもこの遺跡に座し地に耳を傾けてみた


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長く歩いた疲労と暖かな気温があもんを誘い
あもんはしばし眠りについた


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『寝たら意味ないじゃん!』
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あもんは再び石巡りにと歩き出した

鬼の俎板、鬼の雪隠という石に出逢った
この辺りは風の森と云われ鬼が棲んでおり
通行人を騙して食べていたと云われている



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ここで鬼が料理をし用を足したというからなんとも恐ろしい
すぐ近くに学校があったのだが
この学校の子供たちは大丈夫なのだろうかと心配をしてしまった
鬼は小学生を食べちゃんとご馳走様と言っていたのだろうか















『ごちそうさま』
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『って、おい!』

鬼の住処のすぐ近くに天武・持統天皇陵があった
野口王墓古墳と言われ八角墳である
持統天皇は女帝であり天武天皇の奥さんである
彼女は夫の死後自らが天皇となり
日本初の本格的宮都・藤原京を遷都し
古代律令国家を作った御方である
また、万葉集には彼女の和歌も綴られている



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春過ぎて
夏来るらし
白妙の
衣干したり
天の香具山


夏の到来を洗濯物で気付いた彼女は
どうやら隣の洗濯物が気になるらしい


飛ぶ鳥の
明日香の里を
置きて去なば
君があたりは
見えずかもあらむ


明日香から藤原京へ引っ越すとき
亡き夫がもう見えないな~と詠んだ歌である
政治的野心が強い女帝ではあったが
夫の前では可愛い乙女であったのであろう
















『僕も可愛い?』
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最後にあもんは明日香村最大の謎石に出逢った

その石はマラ石と呼ばれている
子孫繁栄や農耕信仰に関係した遺物と考えられるが
多くの説明はされていなかった



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とてもリアルである

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若干、危なくもある

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しかしこの角度が男らしい

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あもんは下ネタを語るのは苦手である為
ここでは多くを語らない
語れない代わりに
男性の誰もが憧れるカタチを表現してみた
これが精一杯である


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『下ネタじゃんかーー!』
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明日香村には“飛鳥坐神社”とう神社がある
この神社では毎年2月に“おんだ祭り”という祭りが行われる
日本4大性神事の一つで
神の前で男女のバトルが繰り広げられ
最後のふくの神を配る奇祭である
あもんは次来るのなら2月かな~と思った



『もう、お手上げだよ!!』
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あもんはリアルに成ると恐怖度を増す
せんと君が大好きである
きっと多くの子供が感動のあまり
泣くであろう


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