2008年2月28日
あもん家に新しい家族が増えた
新しい家族を迎えたあもん一家にはバカが5人ほどいる
祖父バカ、祖母バカ、親バカ
そして、あもんは叔父バカだ
あもん姉一家はあもん実家から歩いて5分の所に住んでいた
初めてのママを経験するあもん姉は
大先輩であるあもん母に子育てを教えてもらっていた
人類が何千年も受け継いでいる命の育て方を
母になったあもん姉を教わっていたのだ
母から子へ伝わり母となり
やがてその母も子供に伝える
人生で最も敬うべき授業である
勉強熱心(?)だったあもん姉はよく実家に来ていた
もちろん、アイカも一緒である
寄り添っていくアイカを抱きしめるバァバ
何年かぶりに味わうこの感触をバァバはなつかしく想い
『あもんの時はね~』と自分では記憶の無いあもんを伝えてくれた
そして、抱きしめられていたアイカは完璧なるおばあちゃん子になっていった
あもんは放浪詩人であるため
いつも実家にはいなかった
だけどアイカに会いたくて
あもんは時間を作り実家に帰ると
物心ついたアイカは
知らないおじちゃんを見て泣く始末…
内弁慶であるわんぱくアイカはあもんを見ると一時硬直し
少しずつ少しずつあもんのことを思い出していた
(あもんをガン見するアイカ)
(あもんを思い出し中のアイカ)
(気になるけどお腹が減っているアイカ)
知らぬそぶりでバァバと遊びながらあもんをチラ見し
ゆっくりゆっくりあもんに近づき
チョンとあもんを触りママのところへ逃げていく
アイカにとってあもんは気になる人になっていった
(あもんを思い出したアイカ)
(楽しくなってきたアイカ)
数か月に一回『アイカ~♪』と話しかけるおじちゃんを
アイカは少しずつ、少しずつ覚えていった
いつの間にか走れるようになったアイカは
あもんの実家で居間とリビングと廊下をグルグル回るのが好きだった
壁際からちょこんと顔を出したり
追いかけてくるのを待ったりして
アイカはいつも遊んでくれる人がいる
あもんの実家の臭いを少しずつ、少しずつ覚えていった
みんながヨーグルトを食べると自分も欲しがり
誰かが歯磨きをすると自分もやりたくなり
折り紙を折ってやると自分も折り始め
携帯を広げ『モチモチ?』と言い始めた
アイカは楽しむことを覚えていった
乳離れをしたアイカは
何故かバァバの手料理が大好きで
あもんも大好きである
“手作りコロッケ”や“タイの荒炊き”などを好んで食べた
手伝いが好きなアイカはフラフラ歩きながら料理を運び
お片付けも好きなアイカはバタバタ走りながら皿を運んだ
人のお世話が好きなアイカは食べ物をみんなの前に差出すようになった
最近はバァバがくれたマイエプロンがお気に入りらしい
アイカは少しずつ女性になっていった
(冷蔵庫の中身を盗み食いしようとするアイカ)
(盗み食いが成功したアイカ)
ようやくあもんおじちゃんを見ても泣かなくなった頃
あもんの部屋に飾ってあるあもん姉の赤ちゃんの時の写真を指さし
『ママー』と言うアイカ
その隣に飾ってあるアイカの写真を指差し
『アイカー』と言うアイカ
カメラを向けると
『ポージュ♪』と言いながら構えるようになった
アイカだった
(ポージュ♪するアイカ)
(風呂上がりのセクシーアイカ)
(一生懸命なアイカ)
(おねだりアイカ)
(おちゃらけアイカ)
(すべり台が好きなアイカ)
(ぶさいくアイカ)
言葉が文章になり始め
アイカの好きな遊びや
アイカの好きなミッキーやアンパンマンや
アイカが昨日行ったお友達のことを
あもんに一生懸命お話しするアイカ
一人前に広島弁を使っているみたいだ♪
アイカもWe Love広島軍団に入団したようだ
アイカママの通訳が必要ではあるけれど
アイカは少しずつ人に伝えるということを覚えていった
2010年2月28日
アイカは2歳になった
(とっても可愛いアイカwwwww)
おばあちゃん子であるアイカでも
寝るときだけはママのそばでないといけないらしい
あもんは詩を綴った
全国のママさんに捧げます!
『ママとボク』
ボクが大きくなって
ママがボクを抱けなくなっても
ママはボクを大きな毛布で包む
ボクがやがて巣立ち
ママがボクを抱けなくなっても
ママはボクの背中を静かに押す
ママのボクはボクのママ
ママが新たに出逢い
ママがボクを抱けなくなったら
ボクはママに新しい洋服を贈る
ママが彼方を見つめ
ママがボクを抱けなくなったら
ボクはママの肩をゆっくり抱く
ボクのママはママのボク
たとえこの身が滅びても
ママのボクはボクのママ
ボクのママはママのボク
あもん詩集~アイことば~より
それぞれが個人の主張をするようになってから
家族というのは何かが無ければ繋がりにくいもので
広義で答えるなら愛であると思うが
狭義で答えるなら全員が笑うことができるものが必要である
来年に続く…
3歳になるアイカをお楽しみに!