あもんの動く城~後編~ | あもん ザ・ワールド

あもん ザ・ワールド

君へと届け 元気玉

あもんの動く城(後編)
2009年10月25日


戦争に反対するハウルは夜な夜な敵を倒しに飛んでいる
呪いでおばあちゃんになったソフィーはハウルの動く城を壊滅させた
ソフィーに呪いをかけた荒れ地の魔女はソフィーの介護を受けている

彼らの生きる道は正しいのだろうか?


正しいのである
それは
彼等が決めた生き方だからである


夜が明け始めた頃
あもんは再びサンド・ホープケープを歩き始めた
相変わらずあての無い旅路であった
時折吹きつける冷たい風に何度も何度も、足を取られそうになったけど
確実にサンド・ホープケープが明るくなっていたのは感じていた
“明けない夜は無い”と強く念じていたからだった


昨日までのあもんの足跡がまだ残っていた
彷徨い続けたこの荒れ地に確実にあもんの足跡が残っていた
罪を背負った足跡は消えることなく大地に刻まれていた
この道は正しかったのだろうか?
答えの無い質疑応答にあもんの体力は徐々に奪われていく

$あもん ザ・ワールド

その時である
空が黄金色に輝いたのである
遥か彼方のあの山容の隙間から
黄金色の太陽が昇っているのである

あもん ザ・ワールド


あもん ザ・ワールド


あもん ザ・ワールド

あもんは吸い込まれるように太陽を眺めた
上を向いて太陽を眺めた
空を眺めた
上を向いて空を眺めた

あもん ザ・ワールド


あもん ザ・ワールド

そうだ!
上を向いて歩こう

あもん ザ・ワールド


あもん ザ・ワールド


$あもん ザ・ワールド

 

『上を向いて歩こう』

 

青色の下にあるあの丘
かすかに見える青い海
よし!
あの丘まで歩いていこう
いや!!
この丘を越えてあの丘まで歩いていこう

あもん ザ・ワールド


あもん ザ・ワールド


あもん ザ・ワールド


あもん ザ・ワールド


あもん ザ・ワールド

丘を見上げると無数の足跡があった
これは、あもんの足跡ではない
誰かが歩んだ道である

あもん ザ・ワールド


あもん ザ・ワールド


あもん ザ・ワールド

次第に人間の歩んだ道が徐々に見えてきた
丘には風の作った風紋が描かれている
その上には人間の歩んだ道が描かれている
振り返るとあもんの歩んだ道が描かれている

$あもん ザ・ワールド


$あもん ザ・ワールド

そうか!
この足跡は人間が迷ったしるしではなかったんだ
この足跡は人間が確かにこの道を歩んだしるしなのだ!
消えることの無い人間の歩んだ道
あもんは確かに今、歩んでいる

あもん ザ・ワールド


あもん ザ・ワールド

ここに確かに残っている足跡は
だれが何と言おうともあもんの足跡であり
だれが何と言おうともあもんの道である
認めた罪の足跡は消すことができない
しかしその罪も含めてあもんの道である
正しいか正しくないのかは他人が決めることである
そこで罰を受けるなら受けてやる
だけどこの道を認めるのは自分しかいないのである

$あもん ザ・ワールド

自分の歩いた道を認めるということ
それが生きるということなのである

$あもん ザ・ワールド

愉悦と落胆と悲哀と希望と困難と負傷と享楽と
多くの過去を背負って
僕は今 歩いている

$あもん ザ・ワールド

あもん詩集~ティーンに捧げる宝物~より
『僕は今 歩いている』

 

 

あもんは3つ丘を越えた
そしてあもんは
竜に出会った
あもんは竜に『こんにちは』と笑顔で言った

あもん ザ・ワールド

 

 

あもん ザ・ワールド

戦争に反対するハウルは夜な夜な敵を倒しに飛ぶ
呪いでおばあちゃんになったソフィーはハウルの動く城を壊滅させた
ソフィーに呪いをかけた荒れ地の魔女はソフィーの介護を受けている

彼らの生きる道は正しいのだろうか?
$あもん ザ・ワールド

正しいのである
それは
彼等が上を向いて歩いているからである

 

 

出演
あもん
朗読
あもん
演奏
あもん
演出
あもん
撮影
あもん

脚本
あもん
編集
あもん
監督
あもん
制作
あもんがいっぱい制作委員会


スタジオあもん作品


次回予告

『もしもし、あもん君、相談があるの…』

雫からの電話を受け取ったあもんは

雫と一緒に旅に出ることに決めたんだ

聖司がイタリアへ行っている間に起きた物語

はたして、雫とあもんが見たものは!?

あの時のアナザーストーリーを全国初公開!



『あもんと耳をすませば』
$あもん ザ・ワールド

 

あなたはあもんと旅をすればどうなる?