あもん史 第二十六章 美学 | あもん ザ・ワールド

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君へと届け 元気玉

島国日本では
10代男子の多くが受ける授業がある
それは教壇の先生が教科書により教えるものではない
終業式間近、「ポイントだけ言います」
と駆け足で省略される島国の歴史


幕末

10代男子の多くは
この授業で“志”の意味を教わるのである


人気の先生といえば、
やはり司馬遼太郎先生であろう
彼は史実作家である
事実作家ではない
だけど彼の授業を受けた生徒は
己の解釈により史実を事実に変えるのである


あもんも司馬先生の生徒であった
始めて受けた授業は『竜馬がゆく』であった
あもんは竜馬の意志を面白いと思った
海田高校応援団第30代親衛隊長であるあもんは
面白いと思った
あもんは面白いとだけ思った


2時間目の授業は『燃えよ剣』であった
あもんは土方の意志を面白いと思った
そして“かっこいい”と思った
土方の志が“かっこいい”と思った
海田高校応援団第30代親衛隊長であるあもんは
“かっこいい”と思った
あもんはこの教科書の一文にアンダーラインを引いた





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鳥羽伏見の戦いで幕軍は敗退をする
そして将軍は「第2の尊氏」になることを恐れ自軍から脱走をした
土方は近藤にこう言った
『尊氏かなんだか知らねぇが、人間、万世に照らして変わらねぇものがあるはずだよ』
『その変わらねぇ大事なものを目指して男は生きていくんだ』





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土方の志
それは『NO.2の美学』
あもんは土方の志を受け継ごうと決心をした






親衛隊長は団長の傍にいる役割である
応援団整列の場では団長は観客の方を向かない
団員整列の横側に対峙するのだ
そしてその傍にいるのが親衛隊長である
その名の通り
団長に鉄砲が放たれると
我が身を持って団長の盾になるのが役割である







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団長の仕事とは統括である
ビジョンを掲げ各々のアクションを受け入れ統括する
それが団長の仕事である





NO.2の仕事とは
援団が掲げた旗を傾けないのが仕事であり





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援団が舞うリズムを刻むのも仕事である




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加えて
アクションを遂行するのが仕事であり
そのアクションに志を入魂し貫き通すのが仕事である



団旗と太鼓と志
それが親衛隊長の守るべきでものある






援団の象徴である団旗に情熱を注ぎ




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演舞の魂である太鼓に情熱を注ぎ






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加えて
援団の志を貫き通すことに情熱を注ぐのが
親衛隊長である



~親衛隊歌~

作詞 第3代親衛隊長


紫紺の団旗に
名誉を賭けて
信じてやまぬ団結の
没我の心を胸に秘め
信頼こそは真の心
オーオー見よ
我等の親衛隊


真夏の太陽
背に受けて
今日も信じて鍛えたる
やる気になればどこまでも
団結こそは真の力
オーオー見よ
我等の勇姿


胸にそびゆる
我等の砦
永遠に忘れぬこの誇り
力ためさん我が為に
理想こそは真の命
オーオー見よ
我等の親衛隊



押忍



あもん達第30代応援団の志はひとつであった
『大応援団を創る』ということ
海田高校生全員の応援団を創るということであった


あもんはこの志を貫き通すと決めた




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