そこにあるものを
見ていたら
ずっと見ていたら
新しい日本語が
生まれた
秋にあるもの
鈴をころがす淑やかで優しい風が
耳を喜ばしてくれて
食いしん坊万歳と噛みしめれるほどの
胃の隅までしみる味がある
暗闇がほんの少し長くなって
月光と流星が閑雅の時をくれる
哀愁と感じる一個人がいて
愉悦と感じる一個人がいる
そんな二人が夢中になってしまう
天才幼児画伯作の山がある
憧憬な色彩を使った絵画はやがて白になる
いつも ずっと見れない
来年また出会うために…
人は皆 興奮してほてったを休ませようと思った時
秋を待ち望んでいるのである
淑・食・雅・憧
此処ニ有リ