『いつきまつる』 を 詠む | あもん ザ・ワールド

あもん ザ・ワールド

君へと届け 元気玉

2009年5月3日 その①

朝目覚めたあもんは列車に乗った
今日は列車に揺られて旅をすることに決めた
見飽きているはずの車窓からの景色が懐かしく感じる
あのころの広島を思い出しながら広島駅に降り立った
列車待ちでの広島駅のひととき
通勤で使うこの駅がなんだか違う景色となっている
そう、今日は休日なのだ
いつもよりゆっくり歩いているからなのだ

 

このまま新幹線に乗ってもっと遠くへ行ってしまおうか!
と一瞬思ったけど、やめた
今日の目的地はあもんのお気に入り島
いつくしま である
いくつしま ではない


「いつくしまにはいくつしまがあるの?」
という洒落を思わず口づさんでしまい
ほっぺが赤くなった



厳島に行くにはJRを使うのが一番早い
宮島駅に降り立つとすぐ目の前がフェリー乗り場だ
厳島へは船で行くしか方法がない

 

 

 

 

 

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ちなみに、この項では厳島の詳しい説明は省くこととする
みなさんよくご存じのようだから‥


広島生まれ広島育ちであるあもんは小さなころからこの島を訪れている
もう何回訪れたかなんて覚えてはいない
だけど全国旅をするようになっても何年かに一回はここに帰ってくる
見飽きたはずなのに いつもなつかしい
今日は曇り空
瀬戸内の島々が幻想的に見えるチャンスである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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島へ降り立った時は潮が引いていた
こんな時は参道を歩くのではなく
砂浜を歩きつつ大鳥居に向かっていくのがベストである
今日は違った観点から厳島を眺めることとした


貝殻に夢中なこども

 

 

 

 

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潮干狩りに夢中な大人たち

 

 

 

 

 

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一人立ちをしているたくましいこども

 

 

 

 

 

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大鳥居の記念撮影を待つ行列

 

 

 

 

 

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せっかく潮が引いているので下の方から厳島神社を眺めてみた

 

 

 

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渋滞が続く回廊

 

 

 

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撮影スポットに並ぶみんな

 

 

 

 

 

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がんばっているお父さん

 

 

 

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みんな『いつきまつる』


あもんは嬉しかった
あもんが大好きなこの宝物を
みんなが楽しんでくれている
世界に誇るこの宝物をみんなで共有してくれている
みんな心身を清め神に仕えている

そして あもんは 詩を詠んだ

 

あもん詩集~島国からの贈物~より
 

『いつきまつる』

 

遠方から眺められる大鳥居は

僕たちへの道しるべとしてあるのだろうか

静かなさざ波と力強い太陽で出来ている

 

海辺の輝きを追いかけていたら

そこには朱色の大鳥居が僕たちを見下ろしていた

威厳の意味を思わず思い出してしまったけれど

そんな言葉はこの大鳥居にはあてはまらなかった

 

あてはまる言葉を探すのは無駄だと気付いたので

辿り着いたこの道しるべをしばらく眺めていた

僕たちにはどんな道しるべが必要なの?

 

辿り着くところに辿り着いたら

なぜか新しい道しるべを探そうとするけど

ここでは時を数えるのも忘れて立ち止まっていた

 

朱色の回廊と青空のコントラストが気になり始め

回廊が我々の歩む道なのだと信じながら

一歩一歩心を無にして歩いていたら

いつの間にか回廊に座している僕がいた

 

ここに座すと今までのことが全て正しくて

これからのことも全て正しい

 

この神社で結ばれているあの二人は

同じ道しるべを目指して二人で歩んできたのだから

 

いままでもこれからも全て正しい

足元の潮がかなたに行ってしまった時

あの大鳥居が手招きしていて

あなたも私のそばに来なさいとささやいていた

 

そばにいると何でもできると感じられて

僕たちにある無限の可能性に気付くことができる

 

明日は必ずあるから

誰にでも必ずあるから

 

潮が満ちてそばに大鳥居がいなくても

必ずあると気付いたからもう大丈夫

 

僕たちが現実の世界に旅に出ても

ここを訪れた僕たちを

この大鳥居は見守ってくれているから

 

もう大丈夫

そして僕たちはどんなときでも

いつきまつる

 

 

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さて、腹が減った
あもんは島国の宝物を頂くこととする
本日いただいた宝物は「かき丼」

 

 

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なかなか珍しい逸品だ
牡蠣の生臭さを卵の甘味が包み込み
牡蠣のぷるっと感と卵のしなやかさのコラボレーション
七味と醤油をまぶして食すと絶品だった


ちなみにあもん独自の統計によると
牡蠣を食べられない広島人は多い
あもんも数年前まではその一人であった
広島の食卓には時期になると牡蠣が並ぶ
その多くが頂き物である
遠い親戚が牡蠣の打ち揚げ場で働いていることが多く
頂くことが多いのである
小さい頃お父さんがおいしそうに食べている牡蠣をもらったあもんは
『おぇっつ』となった
ハンバーグとカレーが好きなお年頃である
幼き経験はトラウマとなり
あの磯の香りと触感が苦手となっていった
お酒を覚えたころ
あもんのそばにはバケツ一杯の牡蠣があった
それを火にかけ醤油を垂らして吸った
たまらなく おいしい 酒もおいしい





牡蠣はお酒を嗜むようになってから頂くのをお勧めする


さて、
島を歩こう
いつきまつるためにもう少し島を歩こう