ビターチョコレート | あもん ザ・ワールド

あもん ザ・ワールド

君へと届け 元気玉

最近、過去を思い出せない

近い過去を思い出せない

家の鍵を閉めたか とか

DVDの録画予約をしたのか とか

たまらなく心配症に陥ってしまい

朝一度家を出て、また入ってしまうという

小市民の行動パターンにハマってしまい

「ヨシ!」という掛け声に自分を納得し

勇気を振り絞って家を出る 

そんな最近の毎日だ

いつまでも、過去を忘れられない

淡い恋物語の悲しい結末を忘れられない

ひとしきり涙が枯れたら

過ぎゆく時間を満喫する努力の結果

「悲しかった時」から「楽しかった時」へ変換することができた

そしてもうひとつの恋が終わり

「楽しかった時」が積み重なる

忘れられない過去

そんな過去があってこそ現在という時空に存在しているものであるから

決して過去のあのひとは恨んじゃいない

だって、また

「片思い」から始めることができるからね

そういえば、昔、こんな詩綴ったけ‥

『かた想い』


ほんのすこし甘酸っぱいくちびるを

なめてみたり

ほんのすこしむずがゆい体のどこかを

さがしてみたり

あえて うがいもせず

あえて かいたりもしない



という想いも

なかなかいい

想いが募るにつれて

こんな詩も綴ったっけ

『もっとかた想い』


『知らない』権利を活用し

三歩半の距離を保ち続け

見えない眼鏡をかけている

あえて 探らず 二歩下がり

あえて 見つけようとはしない



という想いも

なかなかいい

若かったあの頃は

外国の定番お土産の「甘いチョコレート」が好きだった

スピードワゴンの「あま~い」というセリフも好きだった

だけど いまは

「ビターチョコレート」も好きになったんだ

『ビターチョコレート』


かめばかむほど味が出るって

スルメの正しい食べ方教室で言っているじゃない


あれは うそ

まったく もって うそ


かめばかむほど無くなるのは

チューイングガムの悲しい結末


ちょっぴり子供な

シュークリーム


かんで のんで あじわって

映画「たんぽぽ」哲学書に綴っているじゃない


これが うん

まったく もって うん


かんでのんで味わうのは

絶え間なく続くアナタへノキモチ


ちょっぴり大人な

ビターチョコレート