おかえり～絢香～
この唄は何故心に染みるのだろうか？
別にひとりぼっちが寂しいわけではない
ようやく自分を見つけられたのだから
頼らない生き方を築き上げることができたのだから
いまさら
帰らなくても大丈夫さ
オレは俺でやるからさ
人間は意地っ張りな動物である
そこには自分の信じた道が正しいと信じる道があって
今、死んでも悔いはない
そう言える人生を貫き通そうとしている
意地っ張りな動物である
だけど今ある自分を改めて見つめ直したとき
過去があるから今があるという万有の法則を辞書で調べてみた
おかえり ということばは
ただいま ということばの返事であり
おかえり ということができるのは
ただいま と言ってくれる人がいるから存在することばなのである
生を受けた人間の中に
おかえり ということばを言われたことのない人はいるのだろうか？
多分、いや、決していやしない
人間は道を歩んでいる
それは必ずしも前進ばかりではない
時には振り出しに戻り
それも自ら振り出しに戻り
改めて今まで歩んだ道を見直さない限り
未来の道は続かないものだ
そして振り返った先には
誰かがいる
犯罪を犯してしまった受刑者だって
光を失った脱落者だって
脱輪してしまったアウトローだって
だれにだって
ただいま と言える場所はある
それが家族でなくてもいいんじゃない？
恋人でなくてもいいんじゃない？
仲間でなくてもいいんじゃない？
もしあなたがひとりぼっちと感じているなら
僕があなたに言うことにする
おかえり
だからあなたは言ってください
ただいま
人間は決してひとりではないんだ！
それが人間愛なんだ！
おかえり～絢香～
僕はこの唄で愛を感じた