石垣てさ | あもん ザ・ワールド

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君へと届け 元気玉

竹富島の美しさはコントラストにある

白砂の道と黒い珊瑚塀

赤瓦の琉球家屋と青い空

その色は純粋な色であり

くっきりと分かれた輪郭が

僕たちの記憶に植え付けられるのであろう

 

琉球家屋にはいくつかの特徴がある

沖縄のマスコット的存在のシーサー

これは魔除けと玄関や屋根の上に飾られるのは有名な話しだが

元々は瓦葺き職人が仕事の最後に余った瓦や漆喰でつくり

家主へのプレゼントとして贈られたものらしい

屋根上に上がったのは明治以降で

以外にも琉球家屋は歴史が浅い

正門と母屋との間に配置される塀は「ヒンプン」と呼ばれ

中国語の「屏風石(ビンフォンイワ)」からなまったらしい

これも沖縄の三叉路でよく見られる

石敢當(イシガントウ)と同じで魔除けとして価値があり

その他にも目隠しや風道を作り敷地内に風を導く役割を果す

主に南面や東面に作られた大きなひさしは

「雨端(あまはじ)」と呼ばれ

沖縄の強い日光や横なぶりの雨の侵入を防いでくれる

外部と内部の境が曖昧な琉球民家には玄関がない場合も多い

よってこの雨端が外部と内部をつなぐ空間であり

島人の大きな玄関的存在感もある

家に帰ったら隣のオバァが家に居たというのはよく聞く話で

琉球家屋は家族意識の強い島人が生活しやすい家だと思う

 

そんな必要だからこそ出来た家屋が

いまや島国の宝物的存在まで成長しており

町並み保存地区は全国に点在する

たとえ壊れそうでも必要だから絶えず使っていて

まだ必要だからいつまでもあり続ける

現在成長中の日本の新しい文化の中に

来世まで残る宝物はいったいいくつあるのだろうか?

☆ 

『島国からの贈物』

『石垣てさ』

 

200455日 沖縄県竹富島

 

石垣てさ

 

大きいのとか

 

小さいのとかを

 

つんでってさ

 

できてるわけ

 

つんでるだけで

 

手で取れるんだ

 

いくらだって取れるんだ

 

でもそれが

 

台風から家を守ってくれる

 

頼もしいものだったり

 

苔や雑草や花までが咲いている

 

優しいものだったり

 

結局そこにあってほしいから

 

何百年も

 

あるんだろうね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本人は妄想民族である

ありえないことをあれこれ想像し

想像することに趣を感じる民族である

 

このあもん論文の続きは次回更新

 

『はだしの恋人』