暗闇をさまよう人間は
灯りをもとめて旅をする
それは焚き火でありマイホームであり
ネオン輝く飲み屋街であり
そこに灯りがあるから
人は集う
火を恐れないことを覚えた人間は
イルミネーションに感動するまで進化を遂げたけど
そんな進化が幼稚に思えるほど
いにしえから輝いている光がある
星
星は理科の授業で習って知るものでは無く
天文台で解説付きビデオを観賞して覚えるものでは無く
古代からずっと僕たちの頭上に輝いているもの
そんな輝きを忘れかけている人間は
進化が伴う退化論という論文を発表していて
その論文を読んだ人間は
天の川は7月7日だけに存在する星空ではないと
いまさらながら学習する
ギリシャ神話の「母乳流出物語」よりか
やっぱり年に一度の恋物語のほうがしっくりくると思った
思ったけど隣の人には言わなかった
なぜなら声が出ないからである
僕が今いる座間味島の女瀬の展望台では
以前北海道の一万年祭で見た星空に劣らない
天の川が流れていた
時というのは自分勝手に創造できるものだから
この口が開いた状態を何度も再生できるように
この時を録画した
録画した映像は無限メガの要領を持つ自分ディスクに保存され
他人はダウンロードできないようにパスワードを作った
最近パスワードを作りすぎて忘れてしまい
再生ができなくなってしまったので
またこの座間味に旅をしたいと思った
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『島国からの贈物』
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『天の川』
2004年7月20日 沖縄県座間味島 女瀬の展望台にて
リンとした静寂の空があり
山容と海容の輪郭が一筆書きに描け
月がひとまず遠慮してしまっている時に
悠々と架け渡る天の川があった
ただ口を開けて上を見上げ
何もすることができない僕たちがいた
私を見てと競って輝いている星たちも
全然負けてはなく
時に流れる星たちは
夜空を遊泳して楽しんでいた
手が届きそうなぐらいに鮮明で
まばたきするのが惜しくなった
活気を無くした漁港の夜は
船のキシむ音がどこかハーモニーで
キラキラと輝く夜光虫が踊っていた
夜が彼らの花舞台で
姿を見せず光だけを与えてくれ
幻想酒にふと酔った
残らないばかりの知識の中で
はっきりと残る光達がたくさんいた



