この報道を見て、なんとも憤りを感じます。
今は、企業が障がいのある方を採用しないとペナルティを課せられるから、雇います。
確かにこの制度で働く事ができる場所が増えた事は、喜ばしいと思います。
私の長男もこの制度のお陰様に預かり、10年前に就職をする事が出来て、企業様には感謝をしています。

ところが、企業によっては、障がい者をいじめて、自分達のストレスの発散をしている社員を、野放しにしているところも少なくありません。
障がい者を雇えば、ペナルティを免れて会社は助かったで終わりでは無く、雇用後にいじめや暴力を受けていないか?のチェックと、社員の障がい者への対応の指導が必要です。非人道的な行為をする社員にはペナルティを科しても良い。
これが出来て始めて「障がい者雇用」となると私は思っています。

私が大阪に居た時に勤めていた企業も、障がい者を雇用していました。
19歳くらいの若い男の子でしたが、言われた事はしっかりできるのですが、話せない。言葉が出ない。嫌がらせをされても訴える事ができないようでした。
たまにお母さんがお見えになり、部長に挨拶をされて状況を尋ねていましたが部長は、彼がどんな扱いを受けているか?ご存知では無かった。「何事もないですよーいつも頑張ってくれてますよー」その言葉を聞いてお母さんは、安心して帰って行かれるのです。

でも、状況はそうではありません。
彼は社員の一人(A)から酷いいじめを受けていたのです。
Aは、人の居ないところに彼を連れて行き、殴る、蹴るの暴行を加えていました。
たまたま私が倉庫の二階からその光景を見たのです。「この野郎」と思い、二階からAの頭に段ボール箱を投げつけてやったのを覚えています。
その後もAが彼をいじめているのを見かけたら、やめるように言いましたがなかなか改善する事はありませんでした。色々Aについて探っていると、A自身が上司からいじめを受けていたのです。その腹いせがなにも言い返さない彼に向けられていたのです。

社会に出たらいろんな人間同士の摩擦がありますね。中には嫌いな人間、自分と合わない人間と顔を合わせます。障がい者が嫌いだと言う人も居るでしょう。

人は「この人嫌いだ」「この人合わない」と思うのは、別に悪い事ではありません。
ただ、その人をいじめる、暴力を加えるのは、著しく誤っています。
人間には「理性」が備わっていて良い事、悪い事の区別が付くのです。
「本音」と「建て前」を操る力。それが理性。
思うままが言動、行動に出てしまうのは、猿並みの脳みそしかありません。
「あなたは理性がありますか?脳みそ猿並みではありませんか?」この話を障がい者雇用をしている企業は、社員に話せなければいけないと思います。

私は企業や社員が、障がい者の方を特別扱いする必要は全く無いと思っています。
ただ能力的に出来ない事を押し付けて、出来ないから叱りつける、怒鳴る、暴言を吐く暴力を振るうのは話にならない。それはただのいじめでしかない。
できる事から順番に。できたら次、できたら次へと範囲を広げて行くと驚く程出来る様になります。
この事件の加害者の年齢を見ると、もう中年ですね。生まれたての赤ちゃんには、障がい者への偏見はありませんので他人の差別、偏見は環境が強く影響し、ほぼ親が植え付けたものです。

これからの時代偏差値ではなくて「理性」の身につく環境で子供を育てないと、
子供はお恥ずかしい犯罪者に成り下がる。