美しいです。実物をお見せしたいのですが、
今日のお話がお話なので色加工しました。
皆さん「四谷怪談」をご存知ですか?
我が家の子供達は見た事がないので知りません。
私が小さい頃は、夏になると「四谷怪談」「牡丹灯籠」「番町皿屋敷」等、幽霊映画をテレビで放送したので噛り付いて見てました😊
特に四谷怪談は好きで毎回見ていました。
そして私はこの方の四谷怪談の講談が大好きで、何回も聞きました。
最近の男性は四谷怪談を見た事がないのか?
女性を平気で酷い目に合わせます。特に奥様を土足で踏みつけにする馬鹿野郎が目に付きます。
私はそんな男性を個室に閉じ込めて「四谷怪談」を24時間見せて、テレビ画面からお岩さんを飛びださせてやりたいと思っています。
四谷怪談は300年も前のお話ですが「女の怨念」が如何に恐ろしいか?
「男の身勝手」が如何に愚かしいかを余す所なく描いた、今の時代でもうなずける作品です。
四谷怪談をもっとテレビで放送して、男性に見て頂きたいと私は思っています。そしたら少しは、女性を足蹴にする馬鹿野郎が減るか?と思います。
日本の幽霊文学は、人間の生き方に直結する学びが隠されているのに、日本人が神様(パワー)を信じなくなるに連れ、仏や霊の存在もまた軽んじられた現在は、当たり前に生き方に誤りがある方が多くなりました。
四谷怪談を簡単に説明すると
赤穂の浪人だった「民谷伊右衛門」は「四谷左門」の娘「岩」との縁があり夫婦であったのです。ところが武士に未練があり、働く事を嫌った伊右衛門は、伊藤きへいの孫娘と結婚して士官しようと思い立ちました。それには岩が邪魔になり毒殺しようとしたのです。事もあろうに、南蛮渡来の毒薬を「血の道の薬」だと偽り、身重の岩に飲ませ続けました。
やがて岩は子を産んだのですが、南蛮渡来の薬の効き目がないのか、体が弱りはしたものの死にませんでした。そこで伊右衛門は、あんま師のたくえつにお金を掴ませて、不義密通を理由に岩との離縁を目論んだのです。
その夜、たくえつは岩に襲いかかりました。ところが岩は武士の娘で誇り高い女性でしたので、
脇差を振りかざし、たくえつに抵抗したのです。
折れた脇差の剣先がたくえつの頬をかすめ、襖に突き刺さりました。
思わぬ反撃を受け殺されそうになったたたくえつは、慌てて命乞をして士官の為に不義密通を企てた事実を岩に告げたのです。ここからが、四谷怪談の名場面。岩は「士官の為に不義密通を企ててまで離縁したいなら、こちらから離縁してやるから、その女の家に案内しなさい」とたくえつに言い放ち、丸鏡の前に座り櫛で髪をとかし整えはじめました。
すると、岩の美しい黒髪が櫛に纏わりつきバサッバサッと抜け落ちた。抜け落ちた髪には血肉が絡みつき赤黒い血がボタボタと滴り落ちたのです。
岩は驚き薄暗い中、丸鏡を覗くとそこには青黒く変色し目が腫れあがり、肉がはみ出したまるで醜い化け物の様な自分が写しだされたのです。岩が嘆き「おのれ〜私に何をした〜」とゆっくりと振り返ると、たくえつは岩の顔の余りのおぞましさに、後ずさりで逃げようとしますが、執拗に問い詰める岩に、伊右衛門が毒を盛り続けていた事を白状してしまった。岩は「おのれ〜おのれ〜伊右衛門殿」と狂ったかのように叫び、伊右衛門への憎悪で身を震わせ泣きわめきました。
そこに、そろそろ不義密通の証拠を押さえようと、伊右衛門が現れたのですが、あまりの岩の惨劇に恐れ慄き岩が抱きしめている生まれたばかりの自分の赤子もろ共、刀で刺しました。
伊右衛門の一撃で後ずさりした岩の首に先ほど襖に刺さった脇差の剣先がドスッと貫通したのです。それでも岩は這いつくばり、父親に刺され投げ出され生き絶えた血だらけの我が子を抱き上げ「伊右衛門殿〜。この恨み、この憎しみはらさでおくものか〜」と言いながら絶命しました。
亭主に裏切られ、毒を盛られ醜い姿にされた岩の壮絶な死でした。
更に伊右衛門はたくえつに、岩の亡骸を川に運ぶ様に命令し、そこで惨たらしい岩の亡骸を戸板に打ち付けたのでした。
余りのおぞましさにたくえつは逃げようとしますが、伊右衛門は「不義密通なのだから、お前も戸板に貼り付けて岩と共に川に流して、御上に申し立てれば、わしはなんのお咎めもないわ」とたくえつの眉間を刀で一撃し絶命させた。そのまま岩とたくえつは戸板に貼り付けにされ川に流されたのでした。
その夜、伊右衛門は伊藤きへいの孫娘と何事も無かったように祝言をあげました。
ところが、伊右衛門と共に寝間に入ったきへいの孫娘が振り向くと、そこには髪が抜け落ち、目が腫れ上がり血だらけの岩の姿がありました。「おのれ〜伊右衛門殿〜この恨みはらさでおくものか〜」
「岩〜迷うたか〜。成仏せい」と刀を振りかざし岩の首を刎ねた。「ギヤー」ドスン、ゴロン、ゴロンと床に転がりながらスクッと立ち上がり、恨めしそうな目で伊右衛門を睨む生首は、なんときへいの孫娘だった。伊右衛門は錯乱し、廊下に走り出ると、そこには眉間を割られたたくえつ。「伊右衛門様〜金をまだ貰っていませんが〜」「おのれ〜たくえつ。迷うたか〜」バサッと刎ねて転がった生首は、伊藤きへいだった。
「ギャー」伊右衛門は屋敷を飛び出し、息も絶え絶えでたどり着いた川の水を飲んでおりますと、
なにやら暗闇から「ボコッ、ボコッ」と泡の立つ音。目を凝らし見ているといきなりガバっと戸板に貼り付けられた岩とたくえつの遺体が浮かび上がり、恨めしそうに伊右衛門を睨みつけながら「伊右衛門殿〜この恨みはらさでおくものか〜」
伊右衛門は狂った様に刀を振り回しながら、岩とたくえつの亡霊から逃れる為に走りました。
「伊右衛門殿〜この恨みはらさでおくものか〜。伊右衛門殿〜」
伊右衛門が亡霊を刀で切っても切ってもそれは、目の前にそそり立つ竹でしかなかったのです。尚も伊右衛門は、岩の亡霊に見える太い竹を突き刺すと刀の剣先が折れて突き刺さってしまった。
半狂乱の伊右衛門の耳にどこからとも無く聞こえる赤子の泣き声。ふと見ると、自分が刺し殺した我が子が泣いている。
「おー、お前はわしの子、まだ名前も決めてなかった」と抱き上げると、目の前に以前の美しい岩が立っておりました。
岩が美しい笑顔で「伊右衛門殿〜さぁ此方へ参られよ」と呼ぶ優しい声に誘われ「岩よ。悪かった。もう一度やり直そう」と血だらけの足を引きづり近づくとグサッ「うぉ〜」
先ほど折れて竹に突き刺さった刀の剣先が、岩の喉を脇差が貫通したと同じく、伊右衛門の喉を突き抜けていました。
抱いた赤子は、見る見る血だらけの憎悪の顔に歪み、岩の優しい顔もおぞましいく豹変し「伊右衛門殿〜。この恨み、この憎しみ、はらさで、はらさでおくものか〜」「岩〜許せ〜」最期の一言を残し伊右衛門は、竹やぶの中に無残な姿で死に絶えたのです。
あれから300年、岩の怨念は未だ癒えない。
これが四谷怪談です。前置きが長くなりましたが、今日のお話。二話に続く。

