鬼子母神 子供を守る神様です。(パソコンから画像をお借りしました)
鬼子母はかつて子供を守る神様ではなく、我が子可愛さに、人間の子を奪い食わせる夜叉でした。次々に人の子を奪っては、自分の子に食わせていた。
ある日、この羅刹を戒める為にお釈迦様は、鬼子母から子供を奪い隠したのです。
すると鬼子母は狂ったように泣き叫び、我が子を探します。でも見つからない。「居なくなった我が子よー。どこに居る?子が居なくなるこの悲しみ、この苦しみを救って下さい」
打ちひしがれ、ぼろぼろになって泣き叫ぶ鬼子母の前に現れたお釈迦様が言いました。
「鬼子母よ。我が子が奪われ、帰らぬ苦しみと悲しみが如何なるものかを知ったであろう?そなたは、人の子を奪い我が子に食わせた。民が子を奪われ、殺され、二度と戻らぬその悲しみと苦しみが如何なるものかを知ったであろう?自分の子供だけが良ければいい。自分の子供だけが幸せであれば良い、他人の子などどうでも良いと言う考えは誤りでしかないのだよ。どの子も親は大切で愛おしいのだよ」
「お釈迦様。悪うございました。私が間違っておりました。もう二度と人の子を奪わず、我が子に食わせたり致しません。どうか我が子にもう一度合わせて下さい」と涙したのです。
お釈迦様が鬼子母の子を抱き差し出すと、鬼子母は号泣し再び我が子を抱きしめた喜びに歓喜して、お釈迦様にお礼を述べました。お釈迦様は今までの罪を償う為にそなたは「鬼子母神」となって、人の子を守るがよい」
「お釈迦。私は鬼子母神となり人の子を守り続けて行きます」と誓ったのです。そして鬼子母は鬼子母神として子を守る神様になりました。
確か私が幼い時に読んだ鬼子母神の話だったと記憶しています。
先日のお電話相談。清美さん(仮名)男の子二人のお母さんのご相談でした。清美さんの小学生の息子さんは、少年野球チームに所属しています。そのチームは人気があり、たくさんの子供達が所属しているのですが、清美さんはそこで身の毛がよだつような恐ろしい後景を目にする事になり、このまま我が子をそのチームに所属させていても大丈夫なのか?と言うご相談でした。
その後景とは?今は学校の行事や習い事に至るまで、親がびっしりと子供に付いて行き、いちいち口を出す時代になりました。
清美さんの子供さんが通う野球チームは、その傾向がとても強いようでした。
親が子供の活躍に懸命になるのはなんら問題はありませんが、清美さんのお話を伺うと私は親の「異常性」を感じずには居れなかったのです。
野球はスターティングメンバーは限られていますね。100人所属していても僅か9人。その狭き門を我が子に通過させようと親が狂っているとしか言いようがない行動に出ていました。
親が選手を選出する人に「自分の子を選んで下さい」と付け届けを頻繁にしてご機嫌を取る。男女の関係を疑うような行動をしている。
また指導者もそのような事をする親の子をヒイキする。
更に実力を付けて来た子の親を集団で仲間外れにしたり、親同士のいじめが横行している。親が自分の子に「あの子気に入らないから、排除していいよ」と、あろう事か自分の子どもにいじめを強要する。
試合後の茶話会の時に、エラーした子とその親をみんなの前で罵倒する等々、異常な行動が平気で行われていました。
清美さんの子供さんは、当時まだ入ったばかりで才能を発揮すると言う時期ではありませんでしたが、清美さんのご主人は海外赴任をされていて何年も家には帰れない方だった事から、茶話会のお手伝い等はいつも清美さん一人でしたのでそれをいじめの理由にして「両親が熱心でない親の子はチームに相応しくない」と執拗に嫌がらせをして来る状態でした。私が驚いたのは夫婦揃っていじめをする事です。まぁ同じ穴のむじなと言うから似た者同士が結婚して子供を産んでいるので仕方ないか?とも思いましたが…。
やがて清美さんの子供さんが才能を発揮しだして、素晴らしいプレーをし始めると、息子さんのスパイクなどが無くなるようになりました。
更には指導者に媚びを売る親の子だけが試合にでて、彼女の息子さんは出る事はありません。
清美さんは、試合に出る出れないでは既になく、そのチームに息子さんを所属させる事すら不安になってご相談に見えました。
私は「息子さんは辞めたいとおっしゃってますか?」と尋ねると「野球は楽しいから試合にでられなくてもやりたいと言います」
「そのチームでの成績がなにか彼の未来に強く影響を与えますか?」「いいえ。うるさいけれど少年野球チームなんで小学生の間だけです」
私は「では、息子さんにはやらせてあげてください」と言って彼女に話しました。
つづく

