
先日、2歳の男の子が行方不明から3日後に無事発見されてとても喜ばしく安心をしました。男の子を発見したスーパーお爺ちゃんも素晴らしいですね。お爺ちゃんと申し上げるのは失礼なくらいお元気でパワフルで驚きました。何より・・・坊やが無事で良かったと思います。
私が小学生の時のお話しをします。
確か私4年生、兄6年生だったと記憶していますが・・・・
私たちが小学校に通う道すがらに深さ1メートル程のどぶ川(用水路)がありました。いつも余り水は流れておらずヘドロが溜まっている感じだったと思います。
学校からの帰りにいつもみんなでどぶ川の近くで遊んでいました。するとお婆ちゃんが「誰か~~来てんかぁ~~。どぶに財布を落としてもうたから拾うてんかぁ~」と声がしました。私と兄の友達7人ぐらいで走ってお婆ちゃんの所に行くと、どぶに財布を落としたと言うのです。深さが1メートルくらいですからお婆ちゃんはどぶに下りる事はできません。
そこで兄と友達6人が手すりに掴まりながらその用水路に下りて行きました。泥水の中に沈んでしまった財布はなかなか見つかりませんでした。
兄と友達6人が靴も服もどろどろになりながら棒や塵取りでどぶをサラっていると、兄の友達の一人がお婆ちゃんの財布をどぶの中からみつけて、無事お婆ちゃんにお財布が返ったのです。
どぶから上がって来た7人は手も靴も服も泥だらけになっていました。
するとさっきのお婆ちゃんが家から出て来て財布を見つけた子だけにアイスクリームを「おおきになぁ~。アイスクリーム食べや」と手渡しました。他の6人の子はアイスクリームを貰えなかったのです。
私はどぶには入りませんでしたからアイスクリームは貰えなくてもなんとも思いませんが、泥だらけになってお婆ちゃんの財布を懸命に探した兄を含めた他の6人は虚しかった事と思います。子供ですからアイスクリームを貰えなかった事に納得がいかなかったとも思います。
私はそのお婆ちゃんの事を「なんて気の利かない人だろう」と当時思ったものです。
私は今の報道を観ると幼い時に起きたこの出来事を思い出すのです。
確かにお爺ちゃんが坊やを発見して命を救った事が事実で凄いことです。報道を観た時「よくぞ見つけて下さった」と思いました。
でも私は「あの坊やがなぜ無事に保護されたのか?」と考えた時、お爺ちゃんと共にボランティアとして参加して下さった多くの方のご尽力が有ったからこそ坊やは無事で見つかったのだと思っています。
お爺ちゃんは素晴らしいです。でもマスコミの取り上げ方が「気が利いていない」と思えてなりません。天下のマスコミが一個だけのアイスクリームしか用意できなかったお婆ちゃんと同じだと残念に思います。
浅はかな人間の目に映らない素晴らしい尽力の全てに私は感謝とエールを送りたいと思っています。
神様はきっと坊やの保護に尽力した方全員にご褒美をご用意くださっています。
アイスクリームは一個じゃないのです。