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プライバシー保護の為、念珠を画像加工しています。
実物とはかなり変わっていますが、とても美しい念珠です。
お話しの内容を考慮して画像に加工をしました。
彼女は「玲子さん」美しく凛とした女性です。
「あんじゅさん・・・私、自分が解らないんです。平穏な時は良いのですが、会社で人間関係に悩んだり・・・負の出来事が起きると自分は幸せになってはいけない人間なのではないか?人に攻撃されるなにか自分に問題があるのではないか?と・・・自分は本当に生まれて良かったのか?とぐっと・・・落ち込んでなかなか立ち直れないんです」
彼女は静かに話し始めた・・・・。
彼女のお父さんは、定職に就かず、更に家族に激しい暴力を振るう方だったようです。物心ついた時からお母さんが殴る蹴るの暴行を受けているのを目の当たりにして育ちました。幼い彼女と弟さんにも容赦ないお父さんの暴力が有ったようです。
お母さんは子供を育てる為に朝から晩まで働きました。来る日も・・・来る日も・・・。雨の日も・・風の日も・・・二人の子供に食べさせる為に働きました。
でも・・・・何かに付けお酒を飲んでは暴れる父。姉弟はどんな気持ちでその光景を見ていたのでしょう?
彼女が小学校に入学する年、お母さんはせめて新しい赤いランドセルを娘に買ってやりたくて、朝はこの職場で・・・夜はあっちの職場でと必死で働きました。そして娘の入学前に、やっと新品の赤いランドセルが彼女の前に届いたのです。幼い彼女は飛び上がるよに喜びました。
「赤い・・・赤い・・ピカピカのランドセル・・・」
ところがお父さんは何が気に入らなかったのか・・・・・発狂し暴れました。
事も有ろうに・・・・彼女の赤いピカピカのランドセルを切り刻んだのです。
お母さんは彼女とランドセルを抱きしめ泣きました。
そのお話を伺い・・・私も流れる涙を止める事ができませんでした。
どれだけの恐怖と絶望だったか・・・・と幼い心がどれだけ傷ついただろうかと。
でも・・・入学までにランドセルを揃えてやらないといけない・・・・お母さんは近所のあちこちを「ランドセルを頂けないか」と・・・・頭を下げて回り、やっと古いランドセルを貰う事ができました。彼女は、その時に切り裂かれたランドセルと、やっとの思いでお母さんが見つけてくれた古いランドセルの思い出が今も鮮明に目の前に浮かぶとおっしゃっていました。
更に父親の暴行はエスカレートして、ある日お父さんの暴行でお母さんが瀕死の重傷を負いました。幼い彼女と弟は恐怖で振るえた事と思います。彼女は幼いながら「救急車を呼ばなければ・・・お母さんが死ぬ」と思い119を回そうと電話を取ると、お父さんは電話を取り上げ、コードをはさみで切りました。どうすれば・・・どうすれば・・・・どうすれば・・・お母さんを助けられるか?彼女はポケットに入っていた30円を事を思い出し、その30円を握りしめ、外の公衆電話まで走って・・走って救急車を呼んだのです。
彼女の一瞬の機転でお母さんは一命を取り留めました。
今なら、巷でDVの事が大きく取りざたされていますが当時は家庭内のいざこざ、民事事件に警察は今よりも不介入だったのかも知れません。
月日が流れ・・・・彼女が20歳の時ご両親にやっと離婚が成立しました。
当然ながら彼女達姉弟はお母さんの傍に行き、それ以来お父さんには逢わなくなり、やがてお父さんは消息不明になりました。
彼女は幼い時から温かい家庭に恵まれなかったので「早く自分の温かく幸せな家庭が欲しい・・・」と19歳の時にご主人に出逢い結婚をしたのです。ご主人は優しく・・・・可愛い子供達に恵まれ何不自由なく暮らしていたある日・・・「市役所のものですが・・・・~様は貴方のお父様ですか?
実は今入院されていて・・・余命が幾ばくもありません。病院に来ていただけないでしょうか?」
彼女は動揺しました。忌まわしい父との暮らしの過去が走馬灯のように脳裏に巡り、足が震えた。考えても・・・考えても・・・・お父さんに会いに行く勇気は出ず、今までのお父さんの所業を役所の方に話し、「父には逢いには行けない」と言いました。すると「後見人制度を利用して下さい」とアドバイスをもらったのでその後のお父さんの状況は必ず後見人を挟んでの話し合いとなり、彼女は決してお父さんに会おうとはしませんでした。
数日後・・・・お父さんが亡くなったとの知らせが入りました。
彼女は、自分が20歳の時にお父さんが消息不明になって以来・・初めてお父さんの姿を見る事となりました。やせ細り・・・当時の面影も無い変わり果てた父の死の姿でした。

彼女は自分が幸せな家庭を持っても・・・未だ過去の恐ろしいトラウマから逃れられなかったのだと思います。人間関係で問題が起きると・・・・当時の自分が思い出され、「自分は愛される資格がないからこうやっていつも人間関係に悩みが起きる・・・・」更に「生きる意味があるのか?生きていても何の意味もない」と自分を追い込んでしまい途轍もない脱力感や鬱状態・・・または生きる力を著しく奪い取られるPTSD(心意的外傷後ストレス症候群)に苦しんで来たのだと私は思いました。
彼女が話し終わった後・・・私が自分の幼い時のお話しをしました。
私が幼かった時の我が家の孫の手(背中を掻く道具)には絶縁テープが巻かれていました・・それは母が私にせっかんを加えた時に竹製の孫の手が縦に裂けてしまうからなんです・・・そう私も貴女と似ています。でも今は最高に幸せを掴み取りました。彼女は私の顔をじっと見ました。
私「貴女がその家に生まれ落ちた理由・・・解りますか?
玲子「この家に生まれた理由?・・・・いいえ解りません」
私「貴女が強かったから・・・貴女がその家を選んで生まれ、お母さんをお父さんから守ったのです。ただそれだけ、罰が当たったとか・・呪われていたなんて一切ないのです。強かった・・・だから」
玲子「私が強かった・・・母を守った?・・・」
私「そうです・・私も貴女と同じで42歳くらいまで自分の愛し方が解りませんでした。あの母の元に生まれたのは・・・私は呪われているのか?とか
疫病神と言われ続け育ちましたので・・・自分は家族を不幸に陥れる悪魔ではないか?とずっと思っていましたが・・・そうではない事を42歳の時に気づいたんです。
私はこの仕事を始めた時に師匠にこう言われました
「お前はこの仕事で成功するだろう・・・ただね、今のままでは駄目。お前は自分をもっと一番に愛せるようになりなさい。それはね・・・お母さんを許してあげることからスタートします。母親と言う者は自分の子を愛し慈しみ育て上げ幸せを見たい・・自分は良き母で有る姿を見せたいのです。でも・・・お前は業が深いからお前の母親は「醜き姿はこのような母なんだよ・・・こうなっては絶対に行けないよ。お前は良き母になりなさい」と自らの身をおとしめ醜き姿をお前にわざわざ見せてお前の人生を救った・・素晴らしい母菩薩。だからお前は今・・・人が見上げるような素晴らしい母になったのではありませんか?もう・・お母さんを許して上げなさい・・そして自分の命を愛し生きる事を素晴らしいと思いなさい。石はね・・不幸な人。心が卑しい人、不幸せな人からは誰も求めやしない。お前が生きる事を愛し、自分を誰よりも愛し、大きな幸せ感じ、手に入れた時・・・お前の結んだ念珠は、リピート、またリピート更にリピートをして下さるようになるんだよ。お前は恐らく数年でそうなる・・だからお母さんを許してその呪縛から逃れなさい」とお話しくださいました。
私は「私の苦しみの何が解る・・・この親父」と思いましたが・・涙がぽたぽたと落ちた事を昨日のことのように思い出します。私は母を許そう、自分の生まれた理由は・・・この手で幸せを掴み取る事だと開眼しました。そして今がありますとお話ししました。
玲子さん、貴女は・・・母を守り、この世で父のような方と違い優しい男性に巡り合い・・幸せを掴む為にその親を選びました。そして貴女は今素晴らしい家庭をお持ちですね。優しく逞しい旦那様。可愛い素晴らしい子供さん達・・・これ以上のお幸せがあるのですか?皆さんその幸せがどうやったら手に入りますか?と私のところにお見えになりますよ。貴女は既に手に入れているではありませんか?お父さんのなさったことを急に許す事ができなくても良いのです。でも「もう・・・終わった・お父さんはもう亡くなった。貴女の恐怖は既に幻」これが現実です。過去はもうない。未来は未だない。今は留まりません。とどまらない今を懸命に生き、まだ見ない未来の幸せに向かって進むのはあなた自身が決めて行ける事ではありませんか?
「先生・・・なんか急に血が騒ぐ・・と言うか・・・体も心もなんか楽になったと言うか・・・大きな荷を下ろしたようなそんな感じがします」
そうです。貴女は気高い・・・それを貴方自身が気づいていない。貴女のオーラはキラキラと紫に輝いてね。観音様がお傍に居ますよ。
彼女は晴れ晴れとした笑顔を私にみせてくれました。
彼女はお父さんに甘えた事が無い幼少期だったのでご主人が「玲子はもっと俺に甘えればいいんだよ。自分でみんな抱え込まないで・・・甘えて欲しい」とおっしゃるのですが「男性に甘える事」がどう言う事なのか解らないとおっしゃっていました。
「玲子さん・・・・家族に起きたどんな出来事も旦那様にどうすれば良い?」と尋ねてみて下さい・・・すると旦那様が全力で貴女に応えてくださるよ。簡単でしょ?」
お見受けすると・・彼女は千手観音が守護仏の様でしたので・・
「玲子さん・・・貴女は魂の経験値が高く、多分なんでも自分でやってこなせる方だと思います。例えば初めてする事も・・簡単にできてしまったり、します。それは魂の生まれ変わりが多くて経験値が高いのです。だから人に頼らなくても自分で何でもできてしまうんだと思います。会社でも・・・貴女が誰かに頼るより・・貴女がムードメーカーで誰もに頼られませんか?」
「・・・はい・・いつも不思議だと思っていました。割と何でも他人に頼らずにできます」
「だよね・・・・みんな貴女に頼ってしまう。でもね・・・貴女のオーラは美しいキラキラ光るうぶな桃色をしています。これは・・・他人を愛する母性と言うより「愛されたい、甘えたい」と言う幼なさを表すオーラです。辛い生い立ちでしたから「自分は強い」と言う脳の考えとは裏腹に「強く愛されたい」と潜在意識が求めています。だから・・・ご主人に甘えれば良いのです。貴女がご自分でも気づいていない「誰かに甘えていたい」と言う願いを叶えて下さるのは・・今目の前に居るご主人ですよ。問題はなにもありません。ご主人に素直になって下さい」
「甘える・・・甘える・・・素直になる・・そうですね。一度も無かったかも知れません。人に頼ってはいけない・・とずっと思って来ました」
「先生・・・なぜか訳が分からないですが・・心が喜び?癒し?幸せと言うのでしょうか?今・・・本当に心が高揚して幸せを感じます。あの親に生まれて来て幸せとさえ思えます。先生のところに来てよかった・・・私幸せをもっと掴みます。自分で。私・・・幸せな時ケーキを焼きたくなるんです。先日リンゴをたくさんいただきました。帰ってアップルパイを焼きます」
私はににこやかで晴れ晴れしい彼女の笑顔を拝見して・・・お会いできて本当に良かった・・と思いました。
「先生・・・・一つ・・・一つ伺いたいことがあります。父が余命いくばくの時・・・私は父に逢いに行きませんでした。そんな私は許されるでしょうか?」私は静かに答えました。
「貴女がお父さんに逢いに行かなかった事を世界中の人間がなじろうと・・・神様が許さないとおっしゃろうと・・貴女が「逢わない」と決めたなら・・貴女が正しい・・・
それだけです」
玲子さん・・・お父様は死後大きな後悔をされています。家族にした理不尽を後悔して苦しんでいます。お父さんを許せないならそれでも問題はありません。でも・・・お父さんがやがて生まれ変わり今世でした行いを早く償わせてあげる為・・また貴女と貴女の愛する人のお幸せの為に・・どうぞ先祖供養をしてあげて下さい。

玲子さん・・貴重なお話しをありがとうございました。
貴女のような苦しみを抱えておられる多くの方が、早く救われて欲しいと私は思います。いつもお幸せを祈っています。