
かっこいいですね^^ゴールドルチルの高級念珠です。
持ち主は、「卓也さん」(仮名)彼は・・・生まれた時は女の子でした。
ご紹介で初めて阿朱庵にお見えになりました。最初のご相談の内容は、「お付き合いしている方との別れがあり苦しんでいる・・」との事でしたので来て頂きました。お名前から「女の子」と思っていましたから、お見えになった時の彼(彼女)の風貌に「男の子?」と思うくらい素敵・・と思ったのを覚えています。
「卓也さん」を紹介します。
彼は、女の子の肉体の中に男が宿っている事に幼い時に気づいたそうです。その頃からスカートやワンピースに違和感があった。でも肉体が女の子ですから、当然全てが彼を女の子扱いしました。幼い時から自然に起きる物事に息苦しさを感じて暮らして来ました。思春期に・・・やはり女性に恋をして彼はご自分が「性同一性障害」である事に気づいたそうです。そのころから男性的に生きる事を彼は選びましたが、カミングアウトをしていませんので職場などで心無い差別や酷い言葉で容姿の事を指摘される事をとても悩んでいました。
今ある企業で女性として働いておられるのですが、更衣室やトイレがどうしても女性用を使用しなければいけない事がかなりのストレスが掛かるようです。
阿朱庵のご依頼主には「ニューハーフ」の方が何人かおられます。その方々は「男性」ですが女性になった人達で、見た目もとても美しく
全く男性とは解らない。仕事も仲間が多いところで働いておられるし、男性の恋人も居て、彼の様に精神と肉体のギャップの悩みは既に超えておられた。
でも彼はまだそこに到達していらっしゃらないかな?とお見受けしました。肉体と精神が同一の人にはわからない複雑なお悩みと私は思います。
彼は20歳過ぎても自分がどちらを生きて良いかが解らず・・・・この状態をどうして良いかも解らず、深い深い悩みに落ちやがて「自分を愛せない・・・」自暴自棄に堕ちて行ったのです。
ある日お知り合いのご紹介で男性とのお付き合いを始める事にしました。ところがやっぱりかなりの違和感を感じ僅かで別れが来ました。
暫くして職場にある女性が入社して来ました。彼は彼女に恋をした。
でも・・・・自分は女・・・・告白なんてできない。でも・・こんなに愛おしい。
でも彼女と共に働くうちに、自分の気持ちを彼女に告げる事が出来たのです。お付き合いなんて・・・絶対に無理と思っていた彼に奇跡が起きました。彼女は彼をとても愛してくれてお付き合いが始まったのです。
彼は本当に幸せを感じたとおっしゃっていました。二人の時間が今までの「悩みに埋もれた自分」を払拭したのです。
ところが、彼女との幸せな時の流れが止まる・・・そんな一言を彼女がつぶやいた・・・「卓ちゃん・・・私ね。赤ちゃんが欲しいと思う時がある」
何気なく言った彼女の言葉が彼を現実に引き戻してしまったのです。
「自分が彼女をこのまま縛っていたら・・・彼女は子供を産む事が出来ない。彼女にとって自分の存在は?彼女の真の幸せは?クロスジェンダーの彼女にとっては男性との恋が相応しい。彼女が赤ちゃんを産めるのはそれしかない」彼は彼女に別れを告げた・・・・。突然の彼からの別れの言葉に彼女は動揺して別れの理由を何度も何度も問い正しましたが、彼はその理由を告げず会社を退職して「遠くから彼女を見つめる事が出来ればそれでよい」と彼女の前から姿を消しました。
「先生・・また独り孤独になりました。彼女をまだ愛おしいと思う未練がましい自分が嫌です」と切れ長の彼の目から涙が零れた。
「卓也さん・・・貴方はいわゆる男性より、精神が雄々しく潔いですね。私は驚きました。別れた女性を執拗にストーカーしたり、また殺したりする男性が居る中で、貴方は彼女の幸せを考えて別れを選んだ。私は見上げたものだと思います。立派だと思いますよ」
「先生・・・私は彼女が今も忘れられず未練たらたらです。もうあんな素敵な子に出会えない。もう・・深い関係にはならなくても良い。彼女が結婚をして他の男性との幸せな家庭が有っても良いから、傍に居て彼女の幸せを見ていられたら・・・とそんな風に思います」
「じゃあ・・・友達に戻れば?」
「へ?・・・・・・そんな・・・」
「だって・・・拘っていては彼女の顔を見られないよ」
「でも・・・私が居ては・・・」
「なんで・・男女の恋人でも、別れたからと言ってそれっきりではない方なんて大勢います。返って親友で居る方もいらっしますよ。貴方が彼女を監禁したいとか、傷つけたいとおっしゃったら私は止めなさいと言いますが、誰より貴方の彼女への愛情が深い事を私は知りました。良いじゃない?彼女が貴方に連絡をしたがっているのでしょ?メールをすれば?
こんな言い方はいけないかも知れませんが、彼女がご結婚をして、たとえ貴方と歩いていても誰も変だとは思わないでしょ?だって貴方は女性の姿をしている。貴方の中で彼女との一戦を超えない強い覚悟が有れば・・・彼女はご主人を裏切る事にはならないでしょ?貴方の覚悟次第で貴方と彼女は永遠に「友」で居られて貴方は好きなだけ彼女の幸せを見つめていられるのではないですか?良いじゃない・メールしてみたら「久しぶり」って。彼女もきっと待ってる・そして別れの理由だけは彼女が納得できるように説明すべきです」
彼は姿勢を正し大きな深呼吸をして言いました。
「先生・・・・私、勇気を持って先生のところに来て良かったです。実はずっと前から先生の事をお知り合いから聞かされていたのですが・・・勇気が無くて・・・・。否定されたら?冷たい目で見られたら?どうしよう・・と言う気持ちが大きくて来ることが出来なかった・・・でもなぜでしょう・先生の顔を見てるだけで、話すと尚・・・・この心のすっきり感と、重い荷物を下ろしたような、生まれ変わったような清々しさがたまらなく心地良いです。また・・来て良いですか?先生とずっと話していたいです」「はい^^いつでもいらしてください。お待ちしています」
先日彼から「先生~~お元気ですか?二本目をまたお願いしに行きます。サザレも欲しいです」と苦しみが吹っ切れたような高らかな明るさででメールが来ました。
卓也さん・・・貴方は貴方のままでかっこいい。私はそう思います。
人の生き方など千差万別です。貴方がこの世に生まれ、生きて最高と言える生き方をして下さい。いつもお幸せをお祈りしています。
私は生きる事の重要性を「男」「女」「人種」「ハンデキャップの有無」は全く関係ないと思っています。生きる事の重要性、尊厳は「人としてどうか」これだけですね。ですから性同一性障害と言う言葉はどうか?と思っています。それぞれの個性で彼・彼女が男か女かでは無くて、人として「生きる道」を選ぶ事が一番に大切な事ではないだろうか?と思います。
ただ・・・公共のトイレやお風呂、会社の更衣室等の分け方は大いに課題が残る事とは思いますが、「理解」と言う人間の観念の中で解決できる事を進めて行くことが大切と思います。
人生は「与えられた器(肉体)を何年生きたか?」にあまり価値がない。
人生は勇気と方向性、そして決断。「どう生きたか?」「自分をどう生かしたか?」と言う深さだと思います。
一つの人生の中で、常に新しい自分に生まれ変わる事が有意義な生き方、生かし方と私は思っていますので「人レベル」更に「魂レベル」で他人を見た時、おっぱいがでかいか?なんか真ん中に付いてるか?とか・・全く関係ないですね。
『人として・・・自分は如何に輝いているか?』
人の魅力は、「生き様」一点集中・・・そこにあります。
卓也さん・・・貴方はとても輝いています。ピカピカにね