「明日の詩」
作詞 いではく 作曲 遠藤実
たとえひと時の安らぎでも あれば明日から
生きていけるとつぶやいた 横顔になにを
答えればいいんだろう 木枯らしの吹く朝が
淋しかったら 俺の背中見つめながらついてこい
泣いて昨日を 振り返るより 明日の詩を うたおう
いつも人並みに暮らす事が ほんの細やかな
望みですと淋しそうな 微笑みにどんな
慰めがあるんだろう 溜息を消すように
雨が降るなら 俺の胸で思い切り泣くがいい
泣いて昨日を 振り返るより 明日の詩を うたおう
人生がくりかえす事は無いけれど
やり直しは いつだってできるだろう
泣いて昨日を ふりかえるより 明日の詩を うたおう
何年経ってもいい歌は良いですね。これは私の大好きな
杉 良太郎さんが歌っていました。
さて・・今日のお話しです。
力強く美しいですね。この念珠がご依頼主の旦那様の念珠です。
ご依頼主は美幸さん(仮名)遠い北の大地のお客様です。彼女とはもう長いお付き合いです。
数年前・・・・ひょっこりとご相談がありました。
彼女は謙虚でお優しく、忍耐強い女性でした。嫁いだ家の姑さんがとてもきつい方でした。彼女のお話しでは「いじめ」ではないか?と思う程の内容だったと思います。でもお子様も二人生まれ家庭の良き嫁として妻として母として頑張っておられました。ところが突然体調に異変が現れて来たのです。そのころに阿朱庵にお見えになったと記憶をしています。
彼女は殆どの家事が手に付かず・・仕事もままならない。子供の面倒を見たいけれど体が動かない状態で精神を犯されている感じでした。それでも一切姑さんやご主人の悪愚痴をおっしゃらない。「自分がしっかりしないから・・・家族の為に尽くせる念珠をお願いします」とおっしゃいました。ところが更に病状が進行してドクターから「入院して治療が必要です」と言われたのですが、彼女は子供が幼い為入院を拒んだのです。
その時に彼女のお念珠をお作りしたと思います。間もなくの事でしたか・・・彼女から「主人がちゃんと入院して病気を治して欲しい・・・仕事も長期で休めるようにしたから・・・入院して治療してと言ってくれたんです。あんじゅさん・・・私入院して病気を治します」とお元気なメールが届き私も胸を撫でおろしていました。彼女は入院後、順調に回復して慣らし帰宅を何度か繰り返し晴れて退院となりました。
彼女から嬉しそうなメールが届き私もとても嬉しかった事を覚えています。
ところが・・・・何か月も経たずにまた症状がぶり返して来ました。
それは姑さんのいじめが止むどころか、更に彼女を攻撃してくるようになってきたからです。
彼女は一抹の不安を覚えご主人に相談しました。ところがご主人の言葉・・・「今度ああなったら・・・離婚だから。覚えておいて」
彼女は落胆しました。病気を治したい・・・子供の為に元気になりたい・・・・何とか治って欲しいと思っても病状は前よりの更に悪化して来たのです。
彼女からメールが届きました。
「あんじゅさん・・・・また病状が更に悪化して・・・主人は出て行け離婚だと言います。主人が言うように元気になれなかった私が悪いのですが・・・どうにもできない事をもう・・どうして良いか解りません。子供の親権も取られてしまいました。子供と離れるのが辛いです。子供に申し訳ないです」
泣いている彼女に私は言った。
「美幸ちゃん・・・・ご主人や姑は子供さんを虐待しておられますか?」
「いいえ・・・子供は可愛がって大切にしてくれます」
「そうなんだね。よく聞いてよ。今の貴女が二人の子供さんを引き取っても、これから何日入院が必要か解らないから、子供さんがその家で不自由なく幸せに暮らせる環境なら置いて行ってください。今ご主人が「子供には二度と合わせない」とおっしゃっても、子供が大きくなったら自分の考えで貴女に必ず会いにきます。今貴女にとって一番大切な事は、入院をして病気をしっかりと治療して離婚後・・しっかりと生きて行く事です。
母親と子供のご縁は他人が切ろうとしても決して切れるものではありません。安心して今は子供さんをご主人に預けて貴女自身の健康をまず一番に考え取り戻して下さい。子供を引き取っても貴女が入院、学校が変わる・・となると、子供さんの情緒も穏やかではなくなります。子供の情緒が不安定になれば母である貴女の心も穏やかではありませんね。今はまず貴女の事。それが最優先です」
彼女は追われるように離婚をして一人治療に挑みました。
ところが離婚が功を奏し、何よりの病魔の根源だった姑のいじめから逃れた彼女は薄皮を剥ぐように元気になって行きました。数年後彼女からのメール。
「あんじゅさん・・・・いろいろご心配をかけたのですが私はすっかり元気になりました。ありがとうございます。この病気がこんなに良くなってきたのは一人の男性と知り合えた事だと思っています。もう生きる気力も無くしかかっていた時に彼が私に生きる希望をくれました。彼といると心の底から安心します。彼と一緒に居たいと思うようになりました」
私は本当に嬉しかった。彼は彼女の過去の全てを知って、彼女を強く支え愛してくださった。そして「俺と生きよう」とおっしゃった事に私はとても感動しました。彼女の長い忍耐と苦しみを思うと・・・心の底からお幸せであって欲しいと思います。暫くして彼女からご結婚、妊娠の報告と同時に旦那様の念珠のご依頼がありました。
そして先日・・・
(ブログ掲載の許可を頂戴しています)
こんなに可愛い坊やが誕生しました。私は涙が出る程嬉しかった。
美幸ちゃん・・・・ご苦労が多かったけれど・・・その分お幸せを掴み取って下さい。おめでとう。ほんとうにおめでとう。心からお祝いを申し上げます。
木枯らしの吹く朝が 淋しかったら・・・・
俺の背中 見つめながらついてこい・・・
泣くなら俺の胸で泣くがいい・・・
人生が繰り返す 事は無いけれど やり直しは
いつだってできるだろう・・・・
泣いて昨日を 振り返るより
明日の詩をうたおう・・・・
美幸・・・俺と生きよう・・・・・・・
美幸ちゃん。優しいご主人と可愛い子供と家族のお幸せを心からお祈りしています。
この度は子供さんの画像を快く提供下さりありがとうございました。
健やかにお育ちになる事を心からお祈りしています。