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力強く、優しく輝いています。持ち主は「和也君」(仮名)
彼はアスペルガー症候群。自閉症です。
私は彼が阿朱庵にお見えになって下さった事がとても光栄で嬉しいと心の底から感謝をしています。よく来て下さいました。
ようこそ・・ようこそ阿朱庵へ
彼が自分がアスペルガー症候群で有る事を知ったのは30歳になろうとした時でした。小さな時からご両親や周りの人は「もしかしたら・・」と思ってはいましたが、子供の頃はいろいろあれど何とかクリアーして来たのだそうです。ところが・・社会に出てからは協調性に欠けたり、
突然パニックが起きて我を忘れたり、他人に八つ当たりしてしまったり・・・と問題が起きるようになり、周りの薦めもあり、病院で診察を受けた結果、30歳の時に自分がアスペルガー症候群で有る事を知りました。
彼のショックは大きく、なにより今の職場で迷惑を掛けている事が申し訳なくどうして良いか解らない・・と彼は言いました。
「先生・・・・僕は僕の行動が今の会社に迷惑を掛けています。でも・・パニックが起きるともう、どうして良いか解らなくなりその場から何度も逃げ出してしまいました。頻繁に起きるそのパニックで上司は激高して「辞めてしまえ」と言いましたが、僕の直属の上司がいつもかばってくれました。
僕はその直属の上司が好きになってしまって・・・でもこの病気が解って・・・彼女に好きだとは言えません。この年になりこんな病気だと解って・・他人に迷惑ばかり掛けてしか生きられない僕は・・・先生・・・生きていていいですか?」
私は長男が小さかった時の事が走馬灯のように目の前を通過して行きました。
「和也君・・・一番大切な事をお話しします。人間には無駄な命は一つもないのです。貴方も私もどんな障害があれど・・・その命に無駄はありませんよ。」
「先生・・・僕は・・僕はアスペルガーに負けたくない」
「ええ・・貴方は決して負けないよ。もう駄目だと思ってしまったら負けてしまう。でも・・・決して負けないと思った時必ず助けの手がはいります」
私は彼にまず社会的に保護されるように手帳の申請をすることを勧めました。
「和也くん・・よく聞いてね。貴方は他人に迷惑を掛けたくないとおっしゃった。その考えは素晴らしいと思います。でも人間は生きていく中で誰にもお世話にならない人や、迷惑を掛けない人は存在しません。誰もが誰かのお世話になったり、迷惑を掛けて生きています。人間は全ての人が自分だけで生きていません。この宇宙のエネルギー、周りの人のお陰で
「生かされた命」です。だから他人に迷惑を掛けてしまう・・お世話になってしまう事は悪ではありません。ではこの世の中の人がなぜ「人に迷惑を掛けてはいけない」と言うのかと言うと、それはその迷惑を掛けた事が「平気」で有ったり、お世話になった事に感謝や謝罪やお礼の言葉やそのことに対しての反省が無く「当然だ」と思う事なんです。
貴方のように他人に迷惑を掛けてしまう事を「申し訳ない」と思える人は、問題がありません。心配ないよ・・・アスペルガーで有る事をそのお年で知った事は計り知れないショックで有ったと思います。でも貴方はその試練に打ち勝って生きて行けますよ。助けの手を借りなさい。なにも問題ない。そして・・・貴方のできない事を助けてくれる人をたくさん貴方の傍に引き寄せなさい。そうしたら貴方の人生に問題はないのです」
「先生・・・・僕は・・・僕は・・・生きていて良いですか?」
「しっかり・・しっかり生きなさいや」
人間はこの人生の中で乗り越えられない試練は来ない・・と私は思っています。私の息子達に以前話した事がありました。
長男高校生・次男が中学生だったと思います。
母「この世は理不尽な事の方が多い。いろんな形で魔が入るし、また試練が訪れるけれどこの人生で起きる試練を越えられない人は居ない。
神様は越えられない試練を与えない」
長男「お母さん・・・それは間違っていない?」
母「どうして?」
長男「だって・・・・乗り越えられないから自殺をするんでしょ?自殺をする人がいっぱいいるじゃない。乗り越えられない試練もあるんだよ」
次男「お兄ちゃん・・・それはね。乗り越えられなかったんじゃないよ。
絶対に乗り越えられるのに・・・・
諦めたんだよ・・・途中で諦めなければ・・明日、神様が助けの手を差し伸べたのに・・・
だから乗り越えられなかったんじゃなくて
自分が諦めて自分を捨てた・・それだけ」
長男「そうか・・・そう言うことなんだね」
私はとても貴重な兄弟の会話と思いました。
そうなんです。健常者であろうが障害者で有ろうが試練が訪れます。それはその人が乗り越えられるようになっています。魂の格が低い人は試練は緩い。でも魂の格が高い人は言わずと厳しい試練が訪れます。ですから今苦しみのどん底にいる人は「自分は問題なくこの世で魂を磨いて更に高めているんだ」と自信を持って頂きたいと思います。
私の親友の輝穂さんがいつも言って下さるのですが「あんじゅちゃんの人生を思うとね・・・本当に激動また激動だらけで私なら10回は自殺してる。でもあんじゅちゃん・・今誰よりの幸せに見える」と。
確かに前世どれだけ悪い奴だったんだ・・?(笑)と思える程、おぞましい試練でしたし(笑)人生をリタイヤしようと何度も思ったのですが、
「ちょっと待てよ・・もし明日宝くじが当たったら・・・みんな解決やん。死んだら損や、生きてがんばろう」と思いました。
「大丈夫・・・なんとかなる」
試練が一番好きなもの・・・それは「恐怖」です。幸せを与えても魂は磨かれないので「負の出来事を与える事」が「試練」となります。ですから個人が全く恐怖を感じない事を与えても試練にはならないですね。だから試練は自分が恐怖に思う事が起きるのです。「孤独」が怖い人には「孤独」を・・お金が無い事が怖い人には「貧しさ」を・・・病気が怖い人には「病」を・・・離婚が怖い人には「夫婦不和」を・・・と言うように千差万別に試練が来ます。でもその試練は必ず超える事ができるのです。
ではどうすれば?試練が去るか〈解決に向かうか?〉・・それは「試練を恐れない」ただそれだけです。
いつも「あんじゅさんは幸せそうで・・いいね。なんの苦労もないでしょう?」と言われますが、そんな人間いますか?私は今でもきつい試練が訪れますが、僅かで去ってくれます。人間がなんの苦労もないようになると死期が近いのですよ。「死」と言う大きな試練は究極ですから、死が近づくとそれを超える試練は来なくなります。ですから悩みがあったり、困った事が起きているのは生きるスタミナがある証拠なんです。
ですから試練=生きる力なんです。
 
そして・・試練が一番苦手なもの・・それは「楽天的な意識と感謝」です。
なるようになるか?と試練を恐れない事。そして・・・この世に生かされたこの命に感謝をすると・・・「この人間には今与えている試練は無駄だな?感謝をしていると言う事は・・恐怖ではないのだな」と思いその試練は早急に去ってくれるのです。
これが不変の真理(陰陽の法)なんです。私もこの法則に気づいてからは、試練が来ると「自分はまだ死なないんだな」と感謝しますし、「ちょろいな」と気にしないようにしています。すると試練は短期間で解決に向かいます。不思議ですね。なので私はいつも幸せそうに見えてエネルギッシュなんだと思います。
 
彼が言いました「僕に助けの手を引き寄せるにはどうすればいいですか?」
これが阿朱庵にいらっしゃった全ての方のへの答えです。
「和也君、寝る前に〈懺悔〉〈感謝〉〈瞑想〉〈先祖供養〉をして下さい。すると・・・必ず奇跡の起こりがやって来ます。貴方が願う人生に貴方から向かって行かなければなりません。幸せは誰かがくれるものでは無いのです。自分が掴み取りに行くこと」
彼は真剣にメモを取っていました。
すると・・・・彼の肩の所に男性で、ある程度年齢の行った腕が優しく掛かって来ました。
「和也君。貴方・・・お爺ちゃん生きていますか?」
「いいえ・・・亡くなっています」
すると・・ゆっくりと姿を現されました。彼を抱きしめ、頭を撫でていらっしゃいます。
「和也君・・・貴方はお爺ちゃん子だったのですね。今恐らくお爺ちゃんと思われる方が貴方の頭を撫でて抱きしめてね。貴方は小さい時にやんちゃで手が掛かったけれど・・・誰よりも愛おしい・・生きて頑張れとおっしゃっています。貴方はお爺ちゃんとよく遊んだのではないですか?心配をされてます。そして貴方の守護霊となっておられますよ」
彼の眼から涙が留まる事無く流れ落ちました。暫くの沈黙をはさみ・・
「先生・・・僕頑張ります。お爺ちゃんの為にも・・・・」
彼の元に念珠が届きました。彼からのメール
「あんじゅさん・・・素晴らしい念珠をありがとうございました。
生まれた命に無駄は無い・・と言う言葉に救われました。手帳を取得します。アスペルガーに負けません。今の仕事は辞めます。でもちゃんと約束の期限まで勤めて責任を果たします。懺悔・感謝。瞑想・先祖供養を忘れず、自分の人生を懸命に生きていきます。ありがとうございました」
決して独りじゃない・・・生きてお幸せを掴み取って下さい。恋愛もいっぱいして下さい。いつも・・いつも応援しています。
 
後日、彼がお忘れになったメモを見て驚きました。
メモされた文字が全部「漢字」で書かれていたからです。
アスペルガーはいわゆる特殊スペックです。彼が得意な事を生かして、更に伸ばして下さる企業との巡り合いを私は強く願ってやみません。