今日はちょっと趣向を変えて・・・ バーテンダー | 目指せ酒仙! 将来の店に置く旨い酒を求めて! 酒日記

目指せ酒仙! 将来の店に置く旨い酒を求めて! 酒日記

旨いもの大好き! そして、旨い酒大好き! 自宅で呑むのもいいけれど、知らない酒に出会う為に飲み歩いている今日この頃! お店で呑んだ、これは!という酒を、ジャンル問わずに公開していきまっせぇ。

最近、何度も読み返している本に新刊がでました。


バーテンダー

バーテンダー 5 (5)


「神のグラス」と賞される至高の一杯を作り出す、バーテンダー・佐々倉溜の物語。
原作は酒の達人と呼ばれた 城アラキ。他にも「ソムリエ 」なんかを著しています。


いろんな酒が出てきて楽しいのは勿論のこと、BARでの物語展開が面白い。
そして、それ以上に惹かれるのは、酒をあいするのみではないということが伝わってくる事です。
特にストレートに、新刊の5巻に表現されていました。


新しく勤めることになった、金にうるさいオーナーのいる銀座のBAR。

溜は「お金持ちが道楽でやっているホームバーで、専属のバーテンダーをやるには、ボクは若すぎます」
と去ろうとします。
勿論、面白くないオーナーが銀座を締め出してやると意気込みます。

しかし、紹介してもらった人の顔を潰す事になるからと、ウィスキーのブラインドをオーナーに試します。
酒は味だと主張するオーナ。
最低限のグラスしかおかず、そんなものに金を使うのは、デパートが包装紙で金をとるようなもんだと言うオーナーに、ショットグラス、ロックグラス、ノージンググラスで。
それぞれが違う味わいになり、別銘柄と思うオーナーだが、すべて中身は「カリラ」だった。


ここからが、主張。
グラスや氷の存在なんて確かに小さな違いかもしれません。
でもその小さな違いで、同じ酒が全く違う味わいに感じることすらある。
今 このお客様が本当に求めているのは、どんな味なのか?それはどんな酒をどんな温度でどんなグラスで飲むのがベストなのか
オーナー、あなたは酒を愛しているかもしれない、でもボクは酒を愛する人も愛したい。
それがバーであり、バーテンダーの仕事だと思っています。

酒という題材で、ひとりのバーテンダーの生き様を描いています。
そして、その生き様はプロ意識とはなんぞや? とみせつけてくれます。
酒を愛する人も愛したい。
酒を飲む人を愛したい。

どんだけ美味しい酒があっても、それを飲むのは人間です。
そして、その飲む人がどのように呑めば美味しいのか? 突き詰めていきたいものです。


しかし、酔えたらなんでもええねん! っていう、お酒を愛していない人には、どないして対処したらよろしいでしょうか?
そういう人との折り合いが、私の今後の課題です。
そこ、クリアできたら、酒の仙人になれるかしら?



ランキングに参加しましたぁ。
人気blogランキングへ  ←ポッチっとご協力お願いします。