彼女が掃除をするとき、いつもボクはドキドキしています。

いつも、カサカサいう袋に入れられた時、ボクの任務が終わりをつげ、みんなとお別れの時になるからです。

だからと言って、ボクは自ら逃げだすことはできません。

動くことができても、歩けるだけの力が残っていないからです。

ボクも、いつ終わってもいいことをわかっています。

いつ捨てられてもおかしくないこともわかっています。

でも、やっぱり怖いです。

任務が終わっているとわかっているけど、どうしても怖いのです。

ボクの身体は、ホコリまみれになり始めました。

まだ動くこともできるのですが、今までのように機敏 (?) に動くことはできなくなったのです。

 

ラシマルは、いつも気を使ってくれて、寝るときは一緒にいてくれます。

そのおかげで、きっとボクをまだ残してくれている理由だと思っています。

ボクがここに来てからどれぐらい過ぎたかわかりません。

師匠と一緒にいた時間も、おもちゃ屋にいた時も、少し懐かしく感じるほど、ボクは彼女と一緒にいます。

相変わらず、彼女は何事もなく過ごしています。

ラシマルも、最近は一緒に散歩もいかなくなりました。

ボク自身も、身体がボロボロになり始めました。

耳もちぎれ始め、あちらこちらから綿が出てきたからです。