ひとり時間。~amoの休息~

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本との出逢いは一生の出逢い。このblogは私が出逢った本の感想などを書いていけたらいいなと思ってます。
*amo*

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こんにちは☆
amoです。


今、宮木あや子作  官能と少女 読み終わりました。








この作品。

私は読んだ後、心にズンッと何かが残る感じがすごくありました。


ただの官能ではない。という事だけは確かです。


6つの短編で構成されているこの「官能と少女」


「コンクパール」と題された1話目は

宝石と洋服を愛する女性の絡み合い。

まず一発目からそう来たか!と思いましたが、これがなかなか引き込まれる。



コンクパール、ファンシーな洋服店、その店の常連の美しい親子、


そして、洋服店の店員マユコとジュエラーの販売員武田さんの関係。


それぞれに個性があるようでない感じが、想像力をかきたてます。

それぞれがドロドロと絡み合って、抜けられなくなってる感がすごい。


この作品の中で私の心に残った一文。


〔生き別れても死に別れても、人はいずれは忘れるのだから、そのときを待てば良いのではないですか。〕






二話目「春眠」



この作品は高校の養護教諭とそこに来る花粉症の男子生徒岸田、自傷行為を繰り返す女生徒。そして数学教師で恋人の中村。


この作品は、いろいろと重たく心に残るけど、なんとなく一番リアルに想像できました。


というのも、男子生徒岸田と養護教諭の会話はどこかホッとするというか。

全体的に暗さが多いこの本の中で、唯一岸田の純粋な愛情恋心が見えたからですかね。。



〔ひとりきりでは、迷子になることもできなかった。〕


この文に、心臓がドクンと揺れました。




三話目「光あふれる」



テレビの中の美しい人を夫として愛する亜由。


これは、どこからどこまでが現実で妄想なのか分からなくなりそうでした。


一言で言うと、終始病んでます。

ただ、その病みようが中途半端じゃないのは良い。(良いって言ってもいいものなのかは知りませんが)



文の合間で見えてくるむず痒いすれ違いの感覚。


読み進むにつれて、ああそういうことか。と納得していく感じでした。




〔どうせなら顔も声も手のひらの感触も憶えられないうちに、捨ててくれれば良かったのに。

そうすれば、いつか帰ってきてくれるなんて望みのない期待をしなくて済んだのに。〕


この文だけは、亜由の本音が垣間見えたとおもいます。




四話目「ピンクのうさぎ」


これ読んでるとき、私本当にペットの犬とか猫とか題名がうさぎなのでうさぎとか…動物相手の恋愛なのかなぁと思っていました。(いや、読んだ後も少々疑問が残ってます)

もし読んでどう感じたか、いろんな人に聞いてみたいです。


表現的には少し痛々しい感じもして、途中ページから目を反らしてしまうこともあったり。。

なんだか、この本の中で結構衝撃が強い作品だなぁと思いました。




〔私は神さまを信じてるのに、神さまは私を裏切ってばかり。〕



自分の本当に望むものって、どうしていつも手の届かない所にあるんでしょうか。

しかもそれは、他の人からすれば簡単に手に入れれるものだったりする。



そういうどうしようもない矛盾の怒りって、誰にぶつけても消えないんですよね。






5話「雪の水面」



叔父さんが出てきたとき、ん?と思った疑問は進むにつれて、やっぱりに変わっていきました。


でも、この叔父さん、本当に悪い人なのかなぁ。。と少し疑問が残ります。


ただ、読んでて無性に悲しくなりました。




〔バカじゃないの!?大人のくせにバカなんじゃないの!?〕



13歳の悲痛の叫びが、こちらまでヒツヒツと伝わってくるようでした。




六話「モンタージュ」




心療内科に通う女子大生の和泉と受付の牧さん。

かつて、和泉が「愛していた」高校の数学教師、中村。



ここで、二話目に出てきた登場人物が頭をかすりペラペラと戻る。


やっぱり。


六話目の主人公は二話目で自傷行為を繰り返していた女生徒。



ここで六話目を読み進めていて疑問。



あれ?この子は中村を愛してたの?
え、じゃああのときの訴えはなんだったの?



そして、読み進めていくと次第に展開がまたまた読めなくなっていく。



あれあれ?もういろいろと分からん!!



そして、ラストに近づくにつれ牧さんの言葉で、え、やっぱりそうなのか。。と落ち着く。



最終的には、とりあえずは前に向いてるのかな。

と思ったけど、きっと変わらないんだろうなとも思う。


でも、結構好きな話でした。(暗いけど)




〔「……私の死にたいって思いが、簡単な理由だとでも思ってるの?」〕


ああ、彼女の闇は深いな。

と痛感した一言。





この本の作品は「死」がイヤというほどついてきて、例えば自分で死を望む人もいれば生きれない死の人もいて。


死って近くにあるのに遠くにいるイメージで私達は生活しているけど、死と生は隣り合わせ。ってほんとその通りだと思います。




結構な暗さを纏った作品ですが、amo的に非常に非現実でリアルな矛盾した感覚が味わえて良かったです。




そして、今井キラさんの挿絵表紙絵はこの作品の世界観に合っててとても良いなぁとおもいました!



また宮木あや子さんの作品は読んでいきたいと思います。





*amo*