花火 213 | 嵐さんに愛を叫べ

嵐さんに愛を叫べ

相葉くんと櫻葉さんが大好き!です

モデルズも大宮さんも、その他CPも登場します。

腐ってますので、ご理解のあるオトナのお嬢さまのみ、自己責任でご覧ください。
男性と思われる方、商業目的と思われる方の読者申請、コメントは削除させていただきます。



「……雪」


空を見上げた僕につられるように、櫻井くんも空を見上げて『寒いはずだなぁ』って呟いた。

少し前を歩くカズが、『雪とかありえないんですけど』って文句を言っている声が聞こえる。



「なぁ……酒、飲めるようになったら、何作ってくれんの?」


「え?」


「さっき、飲めるようになったら作ってくれるって言ったじゃん」


ゆっくりと歩き出した瞬間に、櫻井くんが僕を振り向いた。



「ふふ、うん。ノンアルコールの作り方は分かんないんだ。だから、飲めるようになったら、ね」


僕が櫻井くんに作りたいカクテルは、入れるリキュールにも意味がある、から……

他のものじゃ、ダメなんだ。



「まだ、あと2年と25日もあんだけど……」


「くふふ。うん、そうだね」


不満げに口を尖らせた櫻井くんがそう呟いたけど、でもきっと、櫻井くんといたら2年と25日なんてあっという間に過ぎていく。



「あれ、なんかいい雰囲気じゃん」


「邪魔すんなよ、エロじじい」


「だから!エロでもじじぃでもねぇって言ってんだろ!」


もう、何かのネタみたいになっている2人のやり取りに苦笑する。カズと智がいいコンビだなんて言っていたけど、潤と櫻井くんもかなりいいコンビだ。



「で?雅紀はこいつに何を作ってやんの?俺にも作ってくれんだろ?」


櫻井くんの向こうから、潤が楽しそうにそう言って笑う。


「え!なんでだよ!ずりぃじゃん!」


手を繋いだままで櫻井くんが動くから、僕の身体もあちこちに引っ張られるけど、それもなんだか楽しくて。

いつもはクールな潤が、櫻井くんといると小学生みたいだし。



「潤は、何をくれるの?」


「そりゃ、ポートワインに決まってんだろ」


……潤はクールな奴だと思ってたんだ。

僕との事も、割り切って遊んでるんだと思ってた。

そう思っていたかったんだ。


「あー、じゃあ、櫻井くんと同じやつを作るよ」


「え!同じ?!」


驚いた顔の櫻井くんの向こうで、潤が俺を見て、にやりと笑う。



「『ブルームーン』」


ごめんね、潤。


「うっわ、マジかよ」


手を伸ばせたら、良かったのかもしれない。

潤の優しさに。

潤の想いに。



『ブルームーン』のカクテル言葉は『出来ない相談』。

わざとらしく驚いた顔をした潤が、優しく微笑んでから背を向けて、カズの背中に飛びついた。


その背中を目で追っていたら、解けかけた指がもう一度きゅっと握り直されて、僕は振り向く。



「相葉さん……」



キミは、きっと知っている。

『ブルームーン』のもうひとつの意味を。

そして、僕がずるい選択をしたことも。


僕を真っ直ぐに見つめる瞳を見つめ返すのが怖くて、繋がったままの指先に視線を落とした。