「うわぁ!超かっこいい!」
夕飯とケーキを食べた後に、買ってきたシューズと、同じブランドのTシャツを渡したら、雅紀が早速履いてみよう!って嬉しそうにシューズの紐を結んで、立ったり座ったりして、何度もしょーちゃんありがとーって言って、笑う。
「さとちゃんに自慢しちゃお!」
楽しそうにスマホで写真を撮って、『えーと』って呟きながらメッセージを打ち込んでいる雅紀に声をかけた。
「大野くん、元気?」
「うん。描きたい絵があるからって、しょーちゃんがいない間に何回かウチに泊まりに来たよ」
「またモデル頼まれたの?」
「うん。でも、スケッチブックに描いてたから、どこかに出したりとかするやつじゃないと思うけど」
「そっか……今度見せてもらおう」
俺の言葉に、雅紀がうーんって唸った。
「なに?」
「……ちょっと恥ずかしいかも」
「え?」
「や、だって……」
もごもごと口ごもる。
「なんだよ?気になるじゃん」
「ドレス、なんだもん」
「は?」
「学祭の時の……ドレスとヴェールのがいいって、さとちゃんが言うから……」
「それはますます見たいかも」
にやりと笑えば、赤い顔をした雅紀がもう!ってグーにした手をパンチするように俺に向けた。
「絶対見せちゃダメって、さとちゃんに言っておくもん!」
むぅ、と膨れた雅紀に笑う。
「そういえば俺、来週はどこに何時にいったらいいんだろ?」
「え?あ!さとちゃんの!あ、そっか、さとちゃんの家、知らないもんね?明日か明後日に聞いておくね」
「で、その後は空けておけよ?」
「くふふ。うん。しょーちゃんとデートでしょ?」
ちゃんと覚えてるもーんって、嬉しそうに笑って、じゃあ、俺もお風呂もらってくるね!って元気よく立ち上がった雅紀が、勢い余ってテーブルに思いっきり足をぶつけて、いったぁぁぁーーーい!って、叫んだ。