「ねぇねぇ、まりんはどっち派?」
「どっち派って、なに?」
「翔雅くんと高澤くん、どっちがかっこいいと思う?」
「え……」
私は断然、翔雅くん!とか、高澤くんでしょ!とか言い合ってる友達に、ちょっとびっくりしちゃう。
中学生になった途端、誰がかっこいいとか、誰と誰が付き合ってるとか、そんな話ばっかりが盛り上がるのが、私にはちょっと不思議なんだけど。
「誰がかっこいい、かなぁ……」
うーんって、指を口にあてて考える。
私が一番かっこいいと思うのは、お仕事をしてる時のママ。
ママのお嫁さんになりたいって、小さい頃からずっと言ってたくらいだもん。
パパだってめちゃくちゃかっこいいし、しょーまだってママに似てて、手も足も長くてかっこよくて……
あとかっこいいって思うのは、潤くんとおーちゃんくらい。
にのちゃんは、かっこいいって言うよりもかわいいかな。
ってことは、学校の男子の中では、しょーまが1番ってことになるのかな?
うーんって悩んでいたら、イケメンに囲まれて育ったまりんに聞いた私がバカだったわーって、みーちゃんがけらけら笑った。
「ひろちゃんは?」
「うーん、私はねぇ……翔雅くん、かなぁ」
ひろちゃんがちょっと赤い顔をして答えるから、なんとなくそんなひろちゃんを見ていちゃいけないような気がして、少し離れた所にいるしょーまの方を見た。
「まりん!」
しょーまの親友のリュウくんが、すごい勢いで教室に入ってきて、私の手を引っ張った。
「リュウくん、なに?どうしたの?」
しょーまの隣に立たされて、しょーまがなんだよってリュウくんを睨んだ。
リュウくんはそんなのお構いなしな感じで、はい、ちゅうもーく!って、クラスのみんなに叫んだ。
「え???なに???」
びっくりして、しょーまにぴとってくっついたら、しょーまがすって離れるから、ちょっとムッとして睨みつけた。
「今年度、学年の美男美女コンテスト第1位は、相葉翔雅と相葉まりんに決定しましたー!」
リュウくんが大きな声でそう言って、クラスのみんながわーって盛り上がって……
「くっだらねぇ」
しょーまがぼそっと呟いた。